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□第2の人生「仏の道」というのはどうか? [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1784289/detail
第2の人生「仏の道」というのはどうか?
かつては“坊主丸儲け”なんて言われたお寺も最近は後継者難。新潟では25〜30歳の若者を対象に、後継者を一般公募する寺も現れた。
日蓮宗現代宗教研究所が平成16年に行った調査では、35%の寺院が「後継者なし」の回答。後継者難は過疎化による檀家減少で、地方にいくほど深刻だが、都市部の寺でも厳しい。
「葬式や法事など仏教寺院の檀家制度は、家族を単位とした先祖崇拝が基盤でした。戦後の核家族化やライフスタイルの変化に加え、ここ10年来の不況の影響で終身雇用の崩壊が、家族単位の存続を危うくしている。今後も檀家数などは先細りの状態で、後継者難に悩む寺院は増えるばかりでしょう」(宗教評論家の丸山照雄氏)
だったら、後継者として第2の人生を「仏の道」に進むというのはどうか? 浄土真宗本願寺派では1年間で僧侶の資格を得ることができる東京仏教学院(夜間コース)や3年間の通信教育制度があり、年齢を問わず一般に道を開いている。受講生の大半が本職を持つ40代以上の中高年だという。
「浄土真宗に限らず、一般向けのコースを設けている宗派は多い。有名人だけでもここ数年で元ミステリー作家の川西宏之氏(45)や、元フジテレビキャスター・松倉悦郎氏(59)などがこうしたコースで資格を得て出家している。40〜50代で他業界から転身する例が増えているのです」(武蔵野大学教授で、浄土真宗本願寺派・法善寺住職を務める山崎龍明氏)
もっとも甘いことだけではない。前出の丸山照雄氏はこう言う。
「安定した檀家さえ確保すれば、葬祭や戒名代など安定した収入もあり、所得税も免除される寺院経営はやはり大きい“ウマミ”を持つし、その既得権を手放そうとする人間は少ない。新参者には冷たい世界で、普通の転職と比べても、相当の覚悟をしておいたほうがいいですよ」
厳しい世界ではあるが、定年後の再就職でヘイコラするより、仏教世界に身を置き、社会経験をもとに説法するのも有意義かも知れない。
【2006年3月15日掲載】
2006年03月18日10時00分