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□「ハーレム男は不起訴」という見方 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1690418/detail?rd
「ハーレム男は不起訴」という見方
女性11人を自宅に囲い、ハーレム生活を送っていた無職の渋谷博仁(57)。ハーレム入りを断った20歳の専門学校生への脅迫容疑で先週(26日)逮捕されたが、「公判維持が難しく、不起訴で釈放される」(司法関係者)ともっぱら。実は、この手のアンモラルな連中を取り締まる法律はないのだ。カルト事件に詳しい紀藤正樹弁護士がこう言う。
「脅迫罪は、刑法222条に懲役2年または30万円以下の罰金と定められていますが、被害者と示談が成立すれば罰金だけで済み、起訴されることもありません。仮に起訴されたとしても、懲役1年の執行猶予程度。渋谷容疑者には、娘を連れ戻しに来た母親の顔に催涙スプレーをかけて追い払った疑惑もありますが、強要罪が加わったとしても、判例ではせいぜい執行猶予付き懲役2年です」
実際、発覚した怪しい集団の“その後”を見ると、マスコミが騒ぐのは一時期だけ。集団はそのまま維持されている。あの白装束集団「パナウェーブ研究所」は今も健在だ。02年、「ニビル星(架空の惑星)が落下する。スカラー電磁波から逃げろ」と言って中越から北陸を大移動して世間を騒がせたが、結局おとがめナシ。「千乃裕子教祖を筆頭にあいかわらず本部のある福井でウロウロしている」(紀藤弁護士)という。元X JAPANのボーカルTOSHIが入っていたカルト集団「ホームオブハート」もそう。「学校はエゴ人間が集まって危険。汚染される」との“教え”で那須塩原に子どもを「隔離」。児童監禁にあたるかなどが裁判で問われたが、昨年夏に「嫌疑なし」の不起訴処分になった。指導者MASAYA(倉渕透氏)を筆頭に今も活動している。元祖“お騒がせ集団”の「イエスの方舟」は、教祖の千石イエスが死去した今も、信者の女性たちが集団生活し、福岡・中洲でクラブを運営中だ。
オウム真理教のような狂気の犯罪集団は別にして、こうした特異集団を解体する法律的な術はないのだ。
こんな見方もある。
「法を強めすぎると、逆に住みにくい世の中になる恐れがあります。カルト的活動だけじゃなく、極端にいえば、奥さんの友達の女性を家に連泊させただけで逮捕されかねない。誰かを殺したとか、傷つけない限り、信教や行動の自由は守るべきです」(ある弁護士)
むしろ問題はこういう集団に引き寄せられる若い女性の屈折した心理の方である。
【2006年2月3日掲載】