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ウォイティラ(前教皇)列福にストップ 13神学者(コリエレ紙)〜IOR批判も
反対派からの文書
「矛盾の教皇」 Hans Küngは署名せず
ローマ発 -”(ウォイティラに)直ちに列福を”運動が反対派の一撃を受けた。
神学者、作家から成る13人の反対派が”明瞭への訴え”と題した声明文を発表し、
「列福調査申請者」に「反証」を提示した。 訴えは、「カトリック教徒
(女性/男性)はヨハネス・パオロ2世の行動の多くに否定的な評価をしている」と
始まる。 トーンは過激論者のそれではない。「教皇庁の平和への献身、歴史上の
誤りを認めた点などの肯定的な面を認めないわけではない」と明言し、「人徳」を
否定していない。 しかし6月28日に着手した申請が 「列福の妨げになるに違い
ない」ウォイティラの決断を否定することはできないとし、7つの根拠を挙げ
’解放の神学’、慣例の性的規範の繰り返し、IOR(バチカンの銀行)の「不明瞭な
操作」に対する寛容を糾弾している。
元サンパウロ修道院長Giovanni Franzoni、元サレジオ修道会師Giulio Girardi
による”明瞭への訴え”は、ニュースエージェンシーAdista社を通じて公開され、
彼らの他にJaume Botey, Casimir Martì と Ramon Maria Nogues (バルセロナ),
Josè Maria Castillo (サンサルバドール), Rosa Cursach (パルマ デ マヨルカ)
Casiano Floristan (サラマンカ), Filippo Gentiloni、Josè Ramos Regidor
(ローマ), Martha Heizer (インスブルック), Juan Josè Tamayo (マドリッド),
Adriana Valerio (ナポリ)の署名がある。
7点の糾弾はこう表現されている。
第1、「神学者(男女)、信徒(男女)に対する抑圧と疎外。教理聖省(Congregazione per la dottorina della fede)による権力介入」。
そして「科学、歴史学、過去26年に渡り反対抗議が続いているある性的倫理規定に
対する、福音書に基づく執拗な再考拒否・限定・不支持」 と続く。
第3は、「多くの地方における聖職者の同棲」を看過し、「増加する聖職者による
未成年の虐待を秘匿」しつつ、「聖職者の独身義務を説く厳格な教義」。
第4は、「教皇庁金融部門の不明瞭な操作に対する監督不足」。
第5「教会内における女性の状況に関する議論を始めるにあたっての再三の非協力」。第6 「合議制の実施に対する絶え間ない見送り」。
第7は、「サルヴァドルのロメロ司教にバチカンと教皇庁がとった疎外外交」と
ラテンアメリカ諸国の独裁制に対する「政治的弱さ」。(ロメロ司教は内戦中に暗殺
された)。
批判者の見解
抗議文書の発起人は、Hans Küng氏にも署名を求めたとされるが、ポーランド人の
教皇を抱く教皇庁を批判した同氏は応じなかった模様。 またKüng氏の立場に近い
’Noi siamo Chiesa(We are Church)’運動は、ヨハネス・パオロ2世の逝去直後に
「教皇と教皇庁は矛盾にあふれている」と題するコミュニケを発表したが、今の
ところ列福に異を表明していない。
Luigi Accattoli
06 dicembre 2005