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内政干渉以前に、バチカン市国と、憲法で政教分離が定められている
イタリアが別々の国家だという意識がバチカン側に希薄のもよう。
・・・・・記事
ローマ教皇 「基本的人権は神から派生」
信教の権利が保障されるなら、世俗主義国家を肯定する。
しかし基本的人権は、立法府の議員によって創案されるものではない。
ノルチア(ペルージャ)発
信教の権利が保障されるなら世俗主義国家を肯定。基本的人権は、国家ではなく
神から直接与えられるもの。 ノルチアで開催された”自由と世俗性”会議に
ベネディクト16世から送られた書簡に記されたことばだ。
”自由と世俗性”をテーマとする研究会で、マルチェッロ・ペーラ上院議長は
ベネディクト16世からの直筆書簡を受けた。「イタリアの文化的、精神的改革に
向けて、世俗性が宗教に対する敵対勢力として介入しないよう働きかける必要が
ある。 またそれとは反対に、共通倫理感の必要性を尊重し、すべての個人、
グループに対し、宗教の信念に生き、それを表明する権利を保障しなければならない」。
またラッツインガー教皇の書簡には、「基本的人権は立法府の議員によって
創案されるものではなく、人類の本質の中に刻まれているもの。 よって最終的に
創造主(神)に帰するものである」と続いた。
05年10月15日
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2005/10_Ottobre/15/papa.shtml
・・・・・・・
少し前には、脅迫まがいの言辞で国民投票ボイコットの呼びかけ。(下記記事参照)
現在はPACS(事実婚)に一定の権利を認めようとする改革議論に介入。
今後に控える同性婚、尊厳死等における”基本的人権”を認める議論に対する
介入も続く。
女性の社会進出に対しては、「家庭を守り、子供を育てる存在であるべき」と抑制。
(カトリック界における女性管理職といえる存在は、司教の秘書のみ)
政教分離に従って一旦廃止された公立学校におけるカトリック教義の授業を、
復活させようという動きもあります。
(参照記事)
人工授精:イタリアで自由化の国民投票 賛否両論で物議
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050610k0000e030028000c.html
【ローマ海保真人】イタリアで12、13の両日、人工授精と体外受精の自由化の是非
を問う国民投票が行われる。カトリック教国のイタリアでは、人工授精は認められてい
るものの制限が厳しく、リベラル派が緩和を求めていた。だが、ローマ法王庁(バチカ
ン)はヒト胚(はい)の実験研究などにつながる緩和案が、キリスト教倫理に反すると
して有権者に異例の投票ボイコットを呼び掛け、政界も賛否が分かれるなど物議をかも
している。
昨年2月に成立した「生殖補助法」は人工授精と体外受精を不妊の夫婦のみに認め、第
三者による精子・卵子の提供、代理母、ヒト胚の凍結保存と実験研究などを禁じた。こ
のためリベラル派や革新系政党は「妊娠の可能性や医療研究を阻む法」だと反発、署名
を集め規制各項目の撤廃を問う国民投票の実施にこぎつけた。
だが、法王庁は性道徳や生命倫理、遺伝子操作に厳格な立場から、この動きに反発、
投票率が5割を超えなければ無効となるためカトリック教徒に公に棄権を呼び掛けてい
る。法王ベネディクト16世も先月30日のイタリア司教会議で、緩和案を「キリスト
教精神に反する文化の一形態だ」と批判。側近のルイニ枢機卿は制限のないヒト胚の実
験研究が「恐怖と不安をもたらす」と警告した。
・・・・毎日紙記事終了