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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/international/update/0929/009.htmlより引用
「キリストの再臨」自称、学校テロ遺族を惑わす ロシア
2005年09月29日18時44分
昨年9月に子供ら300人以上が死亡した学校テロの現場となったロシア・北オセチア共和国のベスランで、「キリストの再臨」を自称する男が、子供たちの復活を「予言」し、事件に対する政府の対応に不信感を持つ遺族らを惑わせている。その言葉を信じる母親と批判する母親との間で、遺族の会が分裂状態に。事件関係者を見舞った新たな悲劇に、ロシア社会は戸惑いを隠せない。
「今年10月に子供たちが復活する」と主張するのは、超能力による治療などを売り物にするグリゴリー・グラボボイ氏(41)。ロシア紙などによると、同氏が16日、モスクワ市内のホテルで開いた信者の集会には、学校テロの遺族で作る「ベスランの母親委員会」から15人が参加。口々に「私たちは奇跡を信じる」と、帰依を誓った。
15人の中に、母親委員会を代表して2日にプーチン大統領と面会した3人が含まれていたことが、大きな衝撃を与えている。集会では3人は、大統領との面会時とはうってかわって穏やかな表情を見せていたという。
モスクワに事務所を置くグラボボイ氏と信者らは、2カ月ほど前からベスランでの活動を活発化させた。氏の活動に批判的な母親委員会のメンバーは27日、ウスチノフ検事総長に取り締まりを要請した。
帝政末期の怪僧ラスプーチンのように、ロシアでは超能力治療者が草の根の人気を保ってきた。今回は、事件の真相解明の遅れや、遺族の心の傷を癒やす社会的な取り組みの不足も背景にありそうだ。