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もう一人の「お母様」
彼女はすでに統一協会に入信して大学を辞め、その後、家庭も捨てて文鮮明のもとへ走っ
た。なぜか食口たちは、崔元福を「お母様」と呼ぱされていた。しかし、この「お母様」
というのは、原理のどこに出てくるのだろうか。
六人のマリアは、イエスがセックスをしなげれぱならなかったのに、それができなかった
のでイエスは死んだ。そこで第三のアダムがこの世に来て、六人の人妻をマリアに復帰さ
せるという口実で文鮮明がセックスをし、その肉体も財産も奪いとった。そして処女一人
を選択し、「小羊の儀式」と称する結婚式を挙げた。そして、文鮮明と妻の鶴子を「真の
お父様」「真のお母様」と呼ぱせている。
真のお母様はすでにいるのに、「崔元福お母様」という名称は、原理のなかのどこから
引っ張り出した存在なのだろうか。どうしても理解できない。文鮮明は六人のマリアを選
択し、その他にも行き当たりぱったりのセックスをしていたが、そのなかの一人を特別に
「お母様」と呼ばせる理由はない。ただ、文鮮明自身が好きで、熱を上げていた女だか
ら、「お母様」と名付けたのだろう。ひどい話である。
あとで聞いた話では、真のお母様のお母様、つまり文鮮明の妻である韓鶴子の母親、洪順
愛が、「アメリカに行っている崔元福は二号だ、妾だ」と騒ぎ立てたので、仙和芸術学校
の校長として、崔元福を韓国に帰らせることになった。この学校は、朴普煕の弟、朴魯煕
が理事長でいたが、校長という名称もただ上っ面だけの話で、文鮮明が慌ててつけた口実
に過ぎないと思う。
表に「原理」を降りかざし、裏へ回れぱおよそ宗教人らしからぬ文鮮明の言動は、あいも
変わらぬ女の問題や不動産の不正購入、脱税事件、「人の金を盗んで来ても、神は許す」
という教唆など、書きつくせないほどあるが、もう一つ私の体験を書いておきたい。
(「六マリアの悲劇 真のサタンは文鮮明だ!! 統一教会創始者 朴 正華 恒友出版」
の、第六章 真のサタンは文鮮明だ P.251より)