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(回答先: Re: キリストをメシアと認めることがはユダヤ教の自殺ではないか? 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2005 年 8 月 27 日 20:05:41)
そもそも「シオニズム」はユダヤ教からの逸脱:地獄が近づいているようです
私がこの春からしばらく続けました「シオニズムと対決するユダヤ人」のシリーズの中にもありましたが、旧来のユダヤ教にとってシオニズムはまさに「異端」であり、ユダヤ教を破壊するものでしょう。
言葉の問題で少々面倒なのですが、ユダヤ教は英語ではJudaismですよね。ただこれにはヤーヴェを祀る宗教としてのユダヤ教以外に、世俗的な意味での「ユダヤ主義」としか言いようの無い意味にまで広がります。Orthodox JewたちがZionism is not Judaism,と語るときのJudaismは明らかに宗教・信仰としてのユダヤ教なのですが、それを幅広く世俗的な面までふくめてみると、その中には当然シオニズムも含まれるでしょう。さらにはここにアシュケナジーとセララディの違いが加わって、その解釈は一筋縄ではいかない面を持つと思います。
ヘルツルが唱えたシオニズム自体は宗教でない事は明白ですが、現在の状況では、シオニストと言動を一致させるユダヤ教の指導者が多数派であり、それを含めて括弧をつけて広義の「シオニズム」とすると、それが旧来のユダヤ教徒にとって「シオニズム=異端」であると認識されていることに間違いは無いはずです。
私は「第2バチカン公会議」およびその以前からの数十年をかけた準備作業を「カトリシズムに対する破壊」と見ていますが、シオニズムの登場から現在の米国の宗教事情(今までの阿修羅投稿でも述べてまいりましたが、キリスト教でもユダヤ教でもない「統一一神教」へ向けての動きではないか、と考えているのですが)は、旧来のユダヤ教にとってもまさに破壊活動以外の何物でもないであろうと思います。
カトリックはすでに「ユダヤ教徒はユダヤ教徒のままで救われる」という救済論を打ち出しており、オプス・デイやカトリック・シオニストたちの尽力で、というか、彼らの操り人形であるローマ教皇の鶴の一声で、すでに一般信者にも大した混乱無く受け入れられているようです。(もっとも欧州ではその点を掘り下げると、下手をすると手にお縄がかかることになる。)
しかしカトリックよりももっと頑迷なプロテスタント一般信者(いわゆる「福音派」と呼ばれる一群の宗派)は、やはりユダヤ教徒は最終的にはクリスチャンに改宗して救われる、と信じているようです。そしてその指導部(これはもうシオニストとバチバチ、ヌメヌメに一体化していますが)は『キリスト教徒にとっての再臨のキリストは、イコール、ユダヤ教徒にとってのメシア』、すなわち『キリスト=メシア』という手品を使って信徒を丸め込んでいるのでしょう。世俗的なメシアニズムの中で『キリスト教徒=メシア教徒=ユダヤ教徒』という連立方程式が解かれるわけです。
おっしゃるとおり、この『キリスト=メシア』は、旧来のユダヤ教徒にとっては異端・破壊、つまりユダヤ教の自殺以外の何物でもないと思います。しかしシオニズムに引きずられる多くのユダヤ教徒たちにとっては、「キリスト教がユダヤ教に近づいてくれている」という単純に「喜ばしいもの」ではないか、という気がします。あとはもう「一緒になってこの世を救済しよう」という『温かい連帯』あるのみですね。
地獄が近づいているようです。