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(回答先: 「絶望論」 脚本・監督 斉藤吉彦 投稿者 愚民党 日時 2005 年 10 月 30 日 12:18:47)
愚民党さん、こんにちは。
映像の中のことでも構わないから、愚民党さんに会いに行こうと思い立ち、帰り道を少し横に逸れて鎌倉に立ち寄りました。
『去年マリエンバードで』(アラン・レネ)の完成度を望むのは無理であっても、『絶望論』の映像には荒削りながらも初期の羽仁進作品とATG映画が持っていたアンダーグラウンドの息吹を十分感じさせるものがありました。
寄り添うことにそこはかとなく生き甲斐を見出す若い女、寄り添われることや他者との関係性に渇望を覚えず、唯存在することに慣らされた壮年の男、道連れのあることに一抹の希望を見出した中年の男、人は皆それぞれであり、どうしてそこに至ったのか計り知れません。この世に在ってこその絶望や希望であるのでしょう。しかしそんなことは他所に、存在が醸し出す不可解さが世界の底に沈殿しては、やがて時がそれを押し流してゆきます。
現段階では斉藤監督のモチーフを特定し得ませんが、私の雑感として受けとってください。
また、会いましょう。
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