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<引用始>
「1986年のマリリン」などのヒットで知られ、ミュージカル女優としても活躍した歌手の本田美奈子.(本名・工藤美奈子)さんが6日午前4時38分、急性骨髄性白血病のため東京都内の病院で死去した。38歳。東京都出身。デビュー20周年を迎えた今年1月、白血病が判明し緊急入院。復帰への執念で7月に一時退院するなど、闘病生活を懸命に乗り越えようとしたが、無念の若すぎる死を迎えた。
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もう1度、歌いたい−。その一念で、1メートル63、38キロの細身に抗がん剤を打ち、病魔と闘い続けた本田さん。希望と不安が交錯する中、入退院を繰り返した10カ月に及ぶ闘病生活。ファンや関係者の温かい励ましに包まれ、歌姫は静かに息を引き取った。
「天使が天国へ戻って行ったような、眠るような最期でした」
6日早朝、本田さんを看取った関係者はサンケイスポーツに明かした。「本人は最後まで、死ぬとは思っていなかったでしょう」と言うほど、順調に回復していた。この土日には一時帰宅まで決まっており、本田さんは「お鍋が食べたい。私は餃子を作るわ」と話していたという。
ところが、先週3日に容体が急変。本田さんは「肺が痛い。ひどく痛むの」と訴えた。菌が肺に入ったのか、抗がん剤の副作用で衰弱しきっていた体は、急速に精気を失って行ったという。
本田さんは今年1月12日、体調不良から受けた検査で白血病が判明した。デビュー20周年を迎え、記念アルバムやミュージカルなど、精力的な活動に乗り出した矢先。告知された際は、ショックで泣き崩れたという。
しかし、翌日から復帰へ向け、執念の闘病生活を開始した。3度の化学治療と5月に行った臍帯血(さいたいけつ)移植で、7月30日に一時退院。翌日の誕生日を自宅で祝った。
闘病を支えたのは、歌うことへの意欲だった。病室ではファンや共演者からの寄せ書きを毎日眺め、「たくさんの人に支えられて、私は生きている。1人でも多くの方の心が豊かになれるよう、歌い続けたい」と無菌室でストレッチを行い、医療関係者を驚かせた。
9月に再入院した後も、病院の近くにレコーディング可能なスタジオを確保しようと所属レコード会社が動いていた。本田さんは「20年歌って、やっと1年生になれると思うの。20周年の間に、後世に残る歌を作りたい」と、芸能生活が21年目に入る来年4月21日を締め切りに定め、創作意欲をかきたてた。
抗がん剤の副作用で頭髪は抜け落ち、バンダナを頭に巻いた写真に涙する知人もいた。だが本田さんは「私は元気よ、あなたこそ元気なの?」と電話をかけ、笑っていたという。そして、息を引き取る間際まで、「レコーディング、早く頑張らなきゃね」と、自らを奮い立たせていたという。
最後まで、歌い続けることへの希望を持ち続けた本田さん。短すぎる38年の生涯を捧げた“天使の歌声”は、ファンだけでなく多くの人の心に残るだろう。
<引用終>
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200511/gt2005110701.html
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がんばった。
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