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□女の子が夢中、カードゲーム「ラブベリ」って何? [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051008-00000005-yom-ent
女の子が夢中、カードゲーム「ラブベリ」って何?
幼稚園から小学校低学年の女の子の間で今、「ラブベリ」が大流行している。カードを集めておしゃれのセンスとダンスを競うゲーム「オシャレ魔女 ラブandベリー」のことだ。
カブトムシやクワガタブームを巻き起こした「甲虫王者ムシキング」に続く、カードゲームの大ヒット作となっている。メンコ、仮面ライダーカード、ポケモンカードゲームなど、子どもたちによるカード収集の歴史は古いが、女の子をここまで夢中にさせたカードは過去にないという。
千葉県船橋市にあるアミューズメント施設に今月2日、12組の親子がラブベリのカードが入ったアルバムを手に勢ぞろいした。親子で競うコンテスト「おしゃれタッグ」だ。
出場者は、髪形やドレス、靴などが描かれた「オシャレまほうカード」を次々とゲーム機に読み込ませていく。東京・原宿を思わせるストリートや舞踏会など、TPOに合ったおしゃれをすると、画面上の魔女の「オシャレパワー」が高まっていく。おめかしが終わるとダンスで、リズム感よくボタンをたたくとポイントがアップ。最終的に「いけてるど(度)」の高さで勝負を決する。
この日優勝したのは、船橋市の那須靖子さん(36)と長女有紗(ありさ)ちゃん(7)。ピンクのケープを羽織り、髪にティアラをつけて記念撮影してもらった有紗ちゃんは、「本当にうれしい。ママがダンスで頑張ってくれたからかな」と笑った。
ショッピングセンターなどに設置されているラブベリは1プレー100円。1回につきカードが1枚ずつもらえる。昨年10月末の設置開始から1年弱で出荷されたカードは4300万枚。2年9か月で2億8000万枚を出荷したムシキングカードには届かないが、流通業者によると、勢いはラブベリの方が上だ。おもちゃ業界では、カード収集に夢中になるのは男の子だけというのが常識だった。ゲームメーカー「セガ」で、両ゲームの開発チームを率いた植村比呂志さん(40)も最初は、「女の子に受け入れられるのか」と不安だった。
全国展開に先立ち、川崎市のショッピングセンターに試作機を設置した。30分ほどたって女の子4、5人の列が出来た。先頭でゲームを終えた子が、最後尾に並び直すのを見て、植村さんは「いける」と思った。
玩具(がんぐ)業界の専門誌「トイジャーナル」の編集局によると、日本のカード収集の原点となる紙のメンコが誕生したのは、1904年のこと。戦中は軍人のデザイン、戦後はプロ野球選手や力士が人気を集めた。
71年に菓子メーカー「カルビー」が発売した「仮面ライダースナック」は、カード付きで爆発的にヒットしたが、「カード目当てで子どもが菓子を食べずに捨てている」と社会問題化、約2年で販売が自粛された。
対戦型カードゲームでは、96年、「ポケモンカードゲーム」が登場。全世界約40か国で発売され、出荷総数は約140億枚に達する。
おもちゃ収集家の北原照久さん(57)は、ラブベリを含む対戦型カードゲームは、カード集めと勝負という両方の要素が楽しみになっているという面で、メンコの流れをくんでいると分析する。「ゲーム画面に1人で向かうだけでなく、カード収集や交換の要素も盛り込んだことが、デジタルとアナログ双方の興味をそそったのではないか」
男の子の遊びだったカードゲームがなぜ、女の子をとりこにしたのか。
子どもの遊びに詳しい児童文学作家のひこ・田中さん(52)は、「経済的な交換の色合いの強いカード収集はこれまで男の子の専門領域だった。ラブベリは女の子同士がセンスを数値化し、競い合っているところに特徴がある」と話す。
また「少子化で子供服ブランドなどが隆盛となり、小さな女の子たちも、おしゃれを手の届くものとして感じているのかもしれません」とも見ている。
ラブベリでこれまでに出されたカードは、髪形、洋服、靴など164種類。ネットオークションでは「2005春夏コレクション」全88種が、1万数千円の高値で取引されている。
女の子が100円玉を握りしめ、ゲーム機の前に列を作る光景はしばらく続きそうだ。
(読売新聞) - 10月8日15時38分更新
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