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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050909-00000001-wir-sciより引用
2025年の火星入植を目指す新興企業
将来の太陽系経済の中枢として、火星に注目する宇宙開発分野の起業家たちがいる。6日(米国時間)、この「赤い惑星」で資源の採掘を目指す新会社がスタートした。
新たに立ち上げられた http://www.4frontiers.com/ 米フォーフロンティアズ社(4Frontiers:「4」は地球、月、火星および http://www.daviddarling.info/encyclopedia/M/mainasterbelt.html 主小惑星帯を意味する)は、火星で建材やエネルギー資源を採掘し、これらの鉱産物を月などに建設されるであろう将来の宇宙ステーションへ輸送する計画を立てている。
フォーフロンティアズ社はまた、早ければ2025年にも、火星で現地調達の資材だけを使った初の恒久的居住施設を建設したいと考えている。
『 http://www.marshome.org/ 火星財団』からフォーフロンティアズ社の経営に加わっているブルース・マッケンジー氏は、この構想は火星を太陽系経済の需要に応える中心的存在として位置づけるものだと説明する。
「火星は偶然にも、重要な鉱物資源が豊富だ。あらゆる鉱物が1ヵ所で採れる」と、マッケンジー氏は語る。
フォーフロンティアズ社の創立者の1人で、事業計画および研究開発を担当するジョセフ・パライア副社長は、「月には炭素や窒素、水素が乏しいが、火星にはすべて豊富にある」と説明する。また、酸素はどちらの星にも存在するが、「火星の方が抽出が容易だ」という。
フォーフロンティアズ社の顧問で副社長も兼任するブルーノ・マリーノ氏は、宇宙の開拓者が太陽系に入植するために必要とする手段を、同社は2025年までに整えるだろうと語る。
「この会社のユニークなところは、火星の表面に降り立ち、居住施設を作ることに専心しているという点だ。火星に降り立ったらすぐに事業を始められるよう、準備するつもりだ」とマリーノ氏。
マリーノ氏は、地球外環境での居住施設のモデルとしてアリゾナ州に建設された閉鎖型生態系『 http://www.bio2.com/index.html バイオスフィア2』の科学・研究責任者を務めていた。この実験施設は現在、売りに出されている。
http://www.wired.com/news/images/0,2334,68739-19298,00.html バイオスフィア2(写真)は、将来における火星への移住を見据えて計画された施設として、多くのインスピレーションと「教訓」を与えてくれたと、マリーノ氏は語る。
しかし、環境やエネルギー問題を扱う http://www.rff.org/ 未来資源研究所(ワシントンDC)で宇宙政策を専門とする上級研究員、モリー・マコーレー氏によると、フォーフロンティアズ社の移住計画は、居住施設における有害な化学物質や、放射線を伴う火星の過酷な環境という難題に直面しているという。
マコーレー氏は、政府がこの新興企業に助成金を出すことには反対だと語る。
「だがもし、彼らが民間から資金を調達し、独自に計画を実行するのであれば、それは素晴らしい話だ」とマコーレー氏。
フォーフロンティアズ社の事業計画は火星財団の研究をベースとしている。火星財団は、 http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050729301.html 火星入植プロジェクトに資金を提供し、現地調達の資材を使った居住施設の建設を目指す団体だ(日本語版記事)。
実際、この2つの団体には密接なつながりがあり、マッケンジー氏は火星財団の設立にも関わった。また、マッケンジー氏は『 http://www.marssociety.org/ 火星協会』の事務局長、『 http://www.nss.org/ 米国宇宙協会』の理事も歴任している。
フォーフロンティアズ社が火星で採掘事業を開始し、探鉱者に採掘権を分配するまでにはまだ何年もかかるだろう。そのため、同社は当面必要な資金を調達する仕組みをいくつか考えている。
そのうちの1つは、計画中の火星入植地の実物大モデル『火星入植地研究・普及センター』を建設し、見学者から入場料を徴収するというものだ。今年中にも建設予定地を決定したいと、創立者の1人でもあるマーク・ホムニック最高経営責任者(CEO)は語る。
「候補地はニューメキシコ州か、フロリダ州中部、コロラド州に絞り込まれた」と、ホムニックCEOは語る。
フォーフロンティアズ社の事業計画によると、同社はさらに、現在の市場で価値を持つ技術を開発することも計画しているという。フォーフロンティアズ社は開発したあらゆる技術を、米航空宇宙局(NASA)の宇宙探査プログラム『 http://www.nasa.gov/missions/solarsystem/explore_main.html 地球、月、火星とその彼方』に参加している企業だけでなく、地球上で事業をしている企業にも販売するつもりだ(これらの組織にコンサルタント業務を提供することも期待している)。同社はすでに、火星で現地調達の資材を使ってプラスチックを作る技術の特許を申請している。
ホムニックCEOは、まもなく従業員の採用も開始する予定だと語る。
「でまかせを言っているのではない。わが社は人員を増やす必要がある。われわれは、最近の新卒者へ向けてこんなメッセージを送った。『君たちはある程度の自由と大部分の夢をあきらめて大企業で働くこともできる。だがもし、君たちの心に自由と、未知のものと向き合う勇気、そして物事をやり遂げる自制心があるのなら、ぜひ連絡してほしい』」と、ホムニックCEOは語った。
[日本語版:石川あけみ/高森郁哉]日本語版関連記事
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(WIRED) - 9月9日18時42分更新
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