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http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050902ik01.htm
DNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造で知られる生物の全遺伝情報(ゲノム)について、その大部分に隠れた機能が備わっていることを理化学研究所などの国際研究チームが突き止めた。
従来、生命活動に役立つ部分はゲノムの2%程度とされていたが、大幅に増え、約70%で機能を持つ可能性があるという。
生物が遺伝情報を予想以上に複雑に使いこなしていることを示し、旧来の生命活動の考え方に修正を迫る成果だ。2日付の米科学誌サイエンスで発表する。
ゲノム上には、体内の様々な生理機能の実行役である「たんぱく質」を作る遺伝子と、たんぱく質を作らない部分が混在する。研究チームは、DNAを高速・大量に処理する技術で、マウスやヒトのゲノムで今までにない大規模な解析を行い、ゲノム上の情報が実際に利用されている部分を調べた。
設計図であるDNAの情報からたんぱく質が作られる過程では、DNAが仲介役のRNA(リボ核酸)にいったん写し取られる。解析の結果、ゲノムの70%以上でDNAがRNAを作り、大半が何らかの機能を果たしていると判明。DNAが作った全RNAのうち、53%(約2万3000個)は、たんぱく質を作らないこともわかった。
このようなRNAは、自分自身で直接、決まった遺伝子やたんぱく質と結びつき、その働きを抑えるなどの役割を持つとみられ、研究チームは、単なる“伝令役”から、たんぱく質と並ぶ生命活動の“主役”に格上げできるとしている。
(2005年9月2日 読売新聞)
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