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【モスクワ杉尾直哉】カスピ海沿岸のアゼルバイジャンの首都バクーで27日、主要野党3党が民主化を訴える大規模な集会を開き、11月6日に予定されている同国議会(1院制、任期5年)選挙に向け、公正な選挙の実施を訴えた。集会には支持者ら約1万5000人が参加した。同国では旧ソ連圏で唯一、権力が「世襲」されており、今後の野党陣営の出方によってはグルジア、ウクライナ、キルギスに続いて政治混乱に結び付く可能性もある。
タス通信によると、集会は「ムサバット党」、「国民戦線」、「民主党」の3党が主催。政府に対し、公正な選挙実施のほか、国家財産横領容疑などで当局から指名手配を受け、ロシアに政治亡命しているムタリボフ元大統領と米国に逃亡中のフリエフ元議長の選挙への立候補を許可するように訴えた。
同国では、03年10月の大統領選挙でイルハム・アリエフ大統領が圧勝し、父親の故ヘイダル・アリエフ前大統領から権力を事実上「世襲」した。前回00年の議会選では与党「新アジェルバイジャン」や与党系候補が議席の9割を確保したが、野党や西側選挙監視団が、多くの有権者が投票できなかったなどと政権側を批判した。
ロイター通信によると、フリエフ氏の立候補登録は27日、認められた。だが、ガラロフ検事総長は15日の会見で「2人には逮捕状が出ており、帰国すれば執行する。野党が憲法違反の行動に出れば実力阻止する」と語り、野党側をけん制している。
バクーでは今年3月、著名な反体制派の雑誌編集長、フセイノフ氏が暗殺された。アリエフ体制の強権的な体質の表れとの見方も強く、野党側は「当局による言論弾圧」と反発し、支持を広げている。
アゼルバイジャンは、世界有数の産油地カスピ海に面し、バクーから地中海沿岸のジェイハン(トルコ)に石油を送る「BTCパイプライン」が今年5月に始動した。アゼルバイジャンの政情の行方は、送油事業に影響を与えかねず、西側諸国も関心を強めているとみられる。
毎日新聞 2005年8月28日 19時41分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20050829k0000m030055000c.html
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