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http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20050816dde041040040000c.html
文部科学省は来年度以降、ヒトの全遺伝情報(ゲノム)を、鳥やサル、クジラなどのゲノムと比較し、遺伝子の機能や進化の過程を解明するプロジェクトに着手する。他の動物の遺伝子との違いを探る「比較ゲノム」は米国でも主要研究テーマとなっているが、将来的には医療分野への活用や、国内の解析技術の国外流出を防ぐ狙いもある。今後、10種類以上の動物を選び、全国の研究者と連携して進める。
これまでに、理化学研究所などの研究チームが、ヒトとチンパンジーのゲノムを比較し、両者の違いが約5%であることを明らかにしている。しかし、この違いがどう生じたのかその過程は不明だ。このため、プロジェクトでは、進化の系統に沿ってさまざまな種の動物のゲノムを解読、比較し、ヒトがヒトとなった「理由」を探し出す。
個々の遺伝子の機能が明らかになれば、ヒトの遺伝子を操作しなくても、ヒトと同じ遺伝子を持つ動物を使ってヒトの病気の治療方法を研究することも可能になるという。
文科省ライフサイエンス課は「ゲノム解読や解析の過程で得られる研究成果も多い。それらの情報や、国内の高度なゲノム解析技術が、黙って国外に出てしまうことは防がねばならない」と話す。
小原雄治・国立遺伝学研究所長は「ゲノム比較が実現すれば、ヒトらしさを作る遺伝子をはじめ、脳の機能や免疫機能をいつ獲得したのかを知ることができる。国家的な戦略を示せば、迅速に成果を出せるはずだ」と話している。【永山悦子】
毎日新聞 2005年8月16日 東京夕刊
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