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連合国軍総司令部(GHQ)が「日本の原爆開発につながる危険な装置」と誤解して破壊した理化学研究所(理研)の粒子加速器「大型サイクロトロン」の、詳細な設計図が約60年ぶりに見つかった。
日本の原子核物理学の黎明(れいめい)期を象徴する貴重な資料。開発を主導した仁科芳雄博士(1890〜1951)の二男、浩二郎・名古屋大名誉教授(73)は「装置を壊された父は、設計図を隠そうとしていたのかもしれない」と話している。
設計図は、42年に描かれた縮尺2分の1の全体図など約10枚。かつて理研の仁科研究室があった仁科記念財団(東京・本駒込)の一室で、財団幹部らが今年5月に発見した。11〜12月に国立科学博物館(東京)で開く特別展に、展示を計画している。
サイクロトロンは、陽子などを加速して別の粒子と衝突させる実験装置。日米開戦の直前、大型化に難航していた仁科博士に対し、第一人者のE・O・ローレンス博士(米カリフォルニア大)が設計図を提供したといわれている。しかし、「提供できない」と伝えてきた書簡も最近見つかり、同財団の中根良平・常務理事は「結局、設計図は日本で引いたのではないか」と推測。浩二郎氏は「あの時代に、これだけのものを作るのは大変だったろう」と話している。
43年に完成した理研の大型サイクロトロンは、当時としては世界最大級の装置。物理学のほか放射性物質を使った生物実験など、さまざまな研究に役立ち始めた矢先に、京都大などの装置とあわせて4台がGHQによって破壊された。その行為は、米国の科学者たちからも「人類に対する犯罪」などと猛烈な非難を浴びた。
8月15日14時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050815-00000006-yom-soci&kz=soci
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