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事故の起きたピアノーザ島は、ナポレオンが流されたエルバ島、岩窟王の
モンテクリスト島等とともに、トスカーナ群島国定海洋公園を形成して
います。故ジャック・マイヨール氏は、ここに自宅を構えていました。
http://66.102.7.104/search?q=cache:WlTKjZIxPgQJ:www.sof.or.jp/ocean/newsletter/105/a02.php+posidonia&hl=ja&lr=lang_ja
レップブリカ紙 記事翻訳開始
http://www.repubblica.it/2005/g/sezioni/cronaca/navepian/navepian/navepian.html
ピアノーザ（Pianosa）-海草調査船、NATOの潜水艇装備船だった
ミステリー。
海草調査船、NATOの潜水艇装備船だった
海草調査をしていたはずのドイツの船。
装備が凝りすぎているようだ
アライアンス号、暗礁に乗り上げる。現在島は厳重立ち入り禁止
ULIVO（中道左派連合）が国会質問。検察局は調査を開始。
ローマ発 -ピアノーザ島（Pianoza）に座礁した一見何の変哲もない漁船は、
装備の凝ったNATOの船だった。ここから、ティレニア海でポジドニアという名の
海草の調査を行っていたはずの、全長約100ｍのドイツ漁船の疑惑が始まった。
海草は水深100ｍで育つが、漁船には水深6千ｍを行く潜水艇と500km届くray
が搭載されていた。 これらの強力な機械は、公には高度な科学者だけが必要と
するものだ。 しかしこの事件の多面性は、さらに調査を進めて明らかにすべき
であろう。
異例の事件
ドイツの海洋調査船アライアンス号は、全長93ｍ 3180トン。 数年前より
NATOの経費でトスカーナ州の群島を調査していた。ティレニア海で最も汚染の
少ないエリアのひとつで、航行も海水浴も禁じられている。調査研究の許可を
受けたアライアンス号は、別のNATOの船、イタリアのレオナルド号の支援を
受けてその海域にいた。そして金曜の夜、高度な装備にも関わらずアライアンス
号はピノーザ島カラ・ジョヴァンナ（Cala Giovanna）で座礁した。船首の
2箇所の裂け目からビルジの水が流出したが、港湾監督事務所によると海洋
汚染の心配はないとのこと。 今日明日の島巡りハイキングは中止され、
事態が収拾されるまで延期の予定。
ポジドニアと潜水艇
「不可思議な実験だ。ポジドニアは逃げも隠れもしないのに、３千トン以上も
ある鉄の塊が、あそこで何をしていたのか自問している」。レガアンビエンテ
（Legambiente 環境保護組織）海洋部責任者セバスティアーノ・ヴェンネリ
（Sebastiano Venneri）は、昨年環境省がトスカーナの群島調査に数億ユーロを
投じた事実をコメントに加えた。
レガアンビエンテ トスカーナ群島担当ウンベルト・マッツァンティーニに
よると、アライアンス号とレオナルド号は数年前からあの海域で活動していた
という。 「我々が知らされていない実験を幾つか行っており、調査目的で
海水浴や釣りの中止を求められたことも何度かある。数日前には潜水艦も
確認されています。彼らが秘密裏にここで何をしているのか？」
テレビを望遠鏡で見るようなもの
「NATOの船が、ここで高度な航行/潜水ロボットの実験を行っていた事実を
知っておいた方がよいでしょう。米国海洋研究局のプロジェクトの目的は、
明らかに海洋調査ではありません。 専用小船に誘導されるプラスチック製
魚雷型ロボットは、全長３ｍ 重さは様々で100から300キロ。最先端技術は
6千ｍの潜水を可能にし、最長500キロからの遠隔操作が可能です。測量を
伴う地図製作や、海底遺跡の発掘などに活用できますが、他の利用法も
あるでしょう」。
ヴェンネリの告発は続く。「日光を必要とするため水深100ｍで成長する
ポジドニアを、あの潜水艇で調査するなど、テレビを望遠鏡でみるような
ものです。潜水ロボットの軍事利用の可能性は明らかにあり、NATOがあの
小島に幾つか建造物をたてたことからも、軍国化懸念はこれまでになく現実味を
帯びてきた」。 WWFが申請した鳥類観察願いが却下され、代わりにNATOの
人員がその場所にやってくる。毎年起きているこのような事態も同様だ。
重点保護区域
現在島周辺は封鎖され、ハイキングのための上陸もできない。 レガアンビ
エンテによると、「環境省は、被害を最小限に抑えるために船団を動かした。
あの海域は、いまでは唯一といえる地中海の動物相・植物相を残す重点保護
エリアです」。ピアノーザ島は実際、EUの特別保護区に指定されており、
ポジドニアが群生する海底は、地域の重要な財産でもある。 「この事件は
もちろんのこと、島の将来もはっきりしておくべきでしょう。環境省が
何度も宣言している島の保護策と評価は、机にしまい込まれているようです」。
監獄からNATOへ。「島が再び軍事利用されている」。
国会質問と調査
政治家と検察官も動き出した。マルゲリータ党選出議員でレガアンビエンテの
名誉会長エルメーテ・レアァッチ（Ermete Realacci）は、首相と環境相に
緊急国会質問を行い、同様の要請は左翼民主党と緑の党からも届いた。
公式バージョン’学術調査’は、信頼に足らずとの指摘とともに。リボルノ
検察は、座礁の理由と積荷の学術目的を問う捜査を開始した。 検察は、
装備のしっかりしたアライアンス号やイタリア海軍船レオナルド号が、共に
引き潮に気付かなかったとの仮説は妥当性に欠けると述べた。
(25 luglio 2005)
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