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(回答先: 雑学・豆知識と称し右翼プロパガンダを子供にすり込ませる極秘作戦が進行中である 投稿者 匿名取締役 日時 2005 年 7 月 24 日 00:37:46)
はるか昔からもそうだったように覚えています
個人の体験で恐縮しますが、私がまだ小学生の頃ですから40年以上も前の話です。当時「小学○年生」というのを月々定期購読していました。ご紹介の「豆知識」とは異なるのですが、その中に奇妙な記事が多くあったことを今でも覚えています。
例えば日本の歴史の説明で、『1910年:日韓併合』という箇所に場面に描かれた漫画で、日本と朝鮮半島の地図の上に韓国人(朝鮮人)と日本人の子供が手をつないで「仲良くしよう」と言っているわけです。私の身の回りにも韓国・朝鮮人が多くいて、半数近くは北朝鮮に戻りましたが、もちろん日本人の子供と韓国・朝鮮人の子供の仲がよいわけは無く、「日韓併合で仲良くなったのならなぜ実際に仲が悪いのか?なぜ北朝鮮に帰ってしまうのか?こりゃ嘘だ。」という感想を子供心ながら持ったことを覚えています。
また例えば、日本の伝統的な物事と西洋的な物事のどちらが優れているか、というような特集がありました。その中で、「和服と洋服では冬にどちらが温かいでしょうか」という質問があり、それぞれを弁護する主張が次に書かれてありました。まず「洋服側」の主張として『毛糸のセーターやジャンパーなどがあって洋服の方が暖かい』。次に「和服側」の主張が『何枚も重ねて着て綿入れをかけることができるし足袋も履けば和服の方が暖かい』。そしてページの端に「正解」とあって、「正解は和服。和服は薄い布を何重にも重ねてその間に空気があり、これが熱を逃がさないようにする。だから和服の方が暖かい。」
私が子供時代には、和服で過ごすことも多かったのですが(何せ田舎なもんで)、洋服の毛糸のセーターなどを着始めると圧倒的に温かくて、もう和服を着る気がしなくなったのを覚えています。一見科学的に説明されているようなのですが、実は毛糸の中にも空気がたっぷり閉じ込められており、先ほどの「正解」は必ずしも正解ではありません。
愛国心を持つのは良いのですが、事実を捻じ曲げたり根拠薄弱な理屈を元にして「愛国心」を高めようとするのは、これはもはやプロパガンダの領域でしょう。
もちろんご投稿にあるようなことを発見して告発することも大切な作業なのですが、もう一つだけ加えて申し上げたいことがあります。
それは目の前にある事実、実際に出くわす事実を冷静に観察して分析する精神と能力を子供たちに持たせなければならない、ということです。私が上に挙げた例でも、「実際と矛盾しているではないか」という気付きがあったから、幼い頭でも簡単にその嘘が見抜けたわけです。確かに「この考え方は間違っている。正しくはこうだ。」と大人が指導することも大切なのでしょうが、その子供自らが自らの目と頭を使って事実を判断できる能力を付けることの方が何倍も大切ではないか、と思います。
世の中は嘘に満ち溢れています。一つ一つをすべて教えることなど不可能です。しかし事実に対する、そして「言われていること」に対する観察能力と分析能力を身に付けておくと、自らその嘘を見抜くことができるでしょう。その意味で、小学校の教育で最も大切なのはあらゆる教科を通しての観察・分析能力の教育ではないのか、と考えます。(国語の読み書き能力は当然としても、理科と算数の教育がおざなりにされすぎています。国語にしても「書く」能力を伸ばす訓練がほとんどなされていません。)
あるイデオロギーの押し付けは当然排斥されるべきであるにしても、その作業が逆に別方向のプロパガンダにならないように注意しなければならないでしょう。子供自らが自らの目と頭を使って事実を判断できる能力を持っておれば、洗脳されることも少なくなるだろうし、洗脳を受けても自ら立ち直ることが可能なのではないのか、と考えます。
その意味でも「ゆとり教育」は犯罪的です。観察・分析・表現の能力育成訓練を徹底的に削ってしまったようです。この能力を身に付けるためには、算数にせよ理科にせよ、繰り返しの基礎訓練と知識量は絶対に必要で、これを「受験競争による弊害を緩和する」という屁理屈で大幅に削り、「生活科」などという無意味な時間つぶし科目を創作し、その建前とは全く逆に、観察・分析・表現の能力を衰退させている、と思います。私は文部省(今は文部科学省となっている)こそ、どこかの回し者ではないのか、と疑っています。
一つの国を潰そうと思えば簡単です。教育レベルを落とせばよい。若い世代から自ら観察し分析し表現する能力を奪えばよい。そのうえでマスコミの他にもコミック雑誌のプロパガンダ的な「豆知識」などなどを使って操ればよい。ほっといても1世代もすればその国は衰退するでしょう。
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