★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ40 > 359.html
 ★阿修羅♪
昭和天皇が靖国神社合祀に反対したのは開戦前夜の外務大臣であった「松岡洋右」が含まれているからとの説がある
http://www.asyura2.com/0505/bd40/msg/359.html
投稿者 へなちょこ 日時 2005 年 7 月 22 日 07:36:30: Ll6.QZOjNOr.w
 

(回答先: 東条英機以下A級戦犯は天皇陛下の身代わりとして処刑されたのだ。故に天皇は靖国に行幸すべきである 投稿者 TORA 日時 2005 年 7 月 21 日 15:16:06)

以下は、月刊文芸春秋からの抜粋です。

 『自衛隊を一佐で定年退官して郷里の博物館長に引退していた松平を(靖国
 神社の宮司に)強く推したのは、最高裁長官を退官したあと「英霊にこたえる会」
 の会長、明治神宮総代をつとめいたて石田和外だった。

 石田は同じ福井県出身なので、かねてから旧藩主の松平とは親交があり、平泉
 思想(平泉澄→皇国史観)に共鳴し合う間柄にあった。だが口添えした高松宮は、
 「うってつけだが、ただではすまないよ」と洩らしたともいう。その心配は的中する。

 意気込んで七月に就任した自称「無免許宮司」の松平は、五十三年十月の
 例大祭に際し、宮司預かりになっていたA級(戦犯)合祀をやろうと決意した。
 問題は、事前に天皇および宮内庁と、A級遺族の了解をとりつけられるかどうか
 だった。  反対ないし辞退が出たらどうするか。さすがの松平も迷ったにちがい
 ない。(略)

 (松平からの上奏簿を)受け取った方の徳川侍従次長は回想録で次のように回想
 した。

 『合祀者名簿は、いつも十月に神社が出して来たものを陛下のお手元に上げること
 になっていたのですが、昭和五十三年は遅れて十一月に出して来た。「A級戦犯
 十四人を合祀した」と言う。私は「一般にもわかって問題になるのではないか」と文句
 を言ったが、先方は 「遺族にしか知らせない」 「外には公にしませんから」と言って
 いた。やはり何かやましいところがあったのでしょう。そうしたら翌年四月に新聞に
 大きく出て騒ぎになった。そりゃあ、わかってしまいますよね』

  この記述には徳川の記憶違いかと思われる部分がある。「遅れて十一月に出して
 来た」のくだりは、十月十七日に予定されていた例大祭への勅使参拝に間に合わな
 かったかに読めるが、十月七日に池田権宮司が宮内庁侍従職と掌典職へ合祀者
 名簿を届けていることが靖国神社の社務日誌で確認されている。

  それにしても、松平宮司がA級合祀という重要事について、事前に昭和天皇の
 「内意」を確かめず、また徳川から文句を言われると、木で鼻をくくったような返事
 をしたのは事実のようだ。

 徳川はさらに、絞首刑になった東条以下七人はともかくとして、未決のまま東大
 病院で病死した松岡洋右、永野修身の二人、とくに松岡のように「軍人でもなく、
 死刑にもならなかった人を合祀するのはおかしい」と抗議した。その思いは入江
 侍従長も同様だったようで、翌年四月十九日付の入江日記には「朝刊に靖国神社
 に松岡、白鳥など合祀のこと出、テレビでもいふ。いやになっちまふ」とある。(略)

 白鳥敏夫は駐イタリア大使として松岡洋右の下で日独伊三国同盟の締結に奔走
 した右翼外交官で、(略)服役中の獄死した。

 側近たちの松岡らへの不快感は、昭和天皇の思いを汲んだ反応だったと見て
 よい。(略)

  ともあれこの秘められたるバトルは高価な代償を神社にもたらした。昭和天皇
 は靖国神社に行かないという決意を固めたからである。
 天皇の靖国神社参拝は戦後、数年おきに八回続つづいたが、昭和五十年十一月
 を最後に中断、現在まで再開されていない』

(2001年11月号『靖国神社「鎮霊社」のミステリー』より)     

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > Ψ空耳の丘Ψ40掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。