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宮崎県都城市教委は十四日、市内から出土した弥生から江戸時代まで約千八百年間の多年代にわたる炭化米をDNA分析した、と発表した。弥生中期後半(約二千年前)から平安時代末(十二世紀)の炭化米には、東南アジアなどに残る原始的なイネ「熱帯ジャポニカ」と、現代の日本で広く主食にされている「温帯ジャポニカ」が混在していた。だが、室町時代後期(十六世紀)以降は、温帯ジャポニカしか確認されなかった。
炭化米のDNA分析に詳しい総合地球環境学研究所(京都市)の佐藤洋一郎教授(植物遺伝学)は「弥生時代、南九州に熱帯ジャポニカが存在していたことがDNAで裏付けられた。稲作の南方渡来説を補強する考古学的証拠の一つになる」と話している。
分析したのは、都城市南横市町の平田遺跡など、市内四遺跡から出土した炭化米。大きさは長さ五ミリ、幅三ミリほどで、最も古い弥生時代の炭化米は、炭素年代測定法により二千五十―千九百七十年前のものと判明。サンプル十三粒中、四粒が熱帯、七粒が温帯、二粒が雑種と判定された。
四遺跡に近い同市の坂元A遺跡(縄文時代晩期後半)からは、国内最古級の水田跡も見つかっている。同市教委は「一地域の多年代の炭化米をDNA分析したのは国内でも初めてで、国内のイネの栽培の変遷を知る貴重な資料」と話している。
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