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テロ対策と入国審査の厳格化を目的とした、APIS(事前旅客情報システム)という
ものがあります。最後に引用した記事は米国の警察がAPISを利用した事例ですが、日
本でも今年1月31日の各紙が、長野県警が日本のAPISを利用してはじめて逮捕を行っ
たことを報じました。
APISとは、米国に向かう旅客運送会社が、旅客機または船舶の出港直後に、乗客
の情報を専用回線またはインターネットで、米国のTECS財務省執行通信システム(米
国の各種法執行機関のデータベース多数を収めた巨大な情報システム)のなかにある
専用システムに送り、その情報が多数のワッチリスト(ブラックリスト)と照合され
る、というものです。
米国の空港では最近、指紋採取を行っていますが、これはUS-VISITプログラムと呼
ばれる大規模な出入国管理情報システムです。APISはその一部に組み込まれました。
ただし、APISでは指紋などバイオメトリクス情報は使われません。
「パキスタン系アメリカ人を成田で取り調べ、米国で逮捕」という以下の記事で気
になる点を列挙しておきます。
−被逮捕者は米国の市民権をもっているらしい(「パキスタン系アメリカ人」と
いう記述から推測)。ニュースで映された被逮捕者の家は、瀟洒な一軒家だった。し
たがって、非永住外国人を対象とするUS-VISITプログラムの対象範囲ではない。しか
し、US-VISITプログラムの一部であるAPISが機能した。
−日本の上空を通過中の大韓航空機を成田空港に着陸させたFBIの権限とはなに
か。おそらく「任意」の指示だったのだろうが。航空会社、空港、日本の警察を従わ
せてしまう指示の力。
−警察の異なる機会に行われた取り調べに異なる陳述をした(ほんとうにしたの
か、どのような状況でしたのか、は分からないが)からといって「偽証罪」で逮捕す
る、というのは、表現する言葉に窮するほどのデタラメな別件逮捕である。
以下、引用。
<NHKテレビ、6月9日昼のニュースで放送>
米 成田に着陸させ取り調べ
アメリカのFBI・連邦捜査局は8日、先月下旬、テロの容疑者が乗っているとして
日本上空を飛行していた旅客機をいったん成田空港に着陸させて調べた上、アメリカ
に到着後、虚偽証言の疑いでパキスタン系アメリカ人の男を逮捕したと発表しました。
逮捕されたのは、カリフォルニア州に住むハミド・ハヤト容疑者(23)です。FB
Iによりますと、ハヤト容疑者は、滞在先のパキスタンから韓国を経由し、大韓航空
の旅客機でアメリカに向かっていました。しかし、テロ組織にかかわっているとされ
る容疑者のリストに同じ名前があったことから、FBIは先月30日、この旅客機を
急きょ、最も近い成田空港に着陸させました。FBIは、成田空港で日本の警察の協
力を得てハヤト容疑者を調べましたが、テロ組織との関係は全面的に否定したという
ことです。しかし、FBIが今月4日、カリフォルニア州で再びハヤト容疑者を追及
したところ、パキスタンで国際テロ組織、アルカイダの訓練キャンプに参加したこと
を認めたため、虚偽の証言をした疑いで逮捕したとしています。ただFBIは、ハヤ
ト容疑者が訓練キャンプに参加していたことを裏付ける具体的な証拠があるのかどう
かは明らかにしておらず、今後、アルカイダとの関係などを中心に詳しく調べること
にしています。
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-June/001822.html
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