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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050707k0000m050091000c.html
【シンガポール石井朗生】国際オリンピック委員会(IOC)は6日、当地で第117回総会を開き、12年の第30回夏季五輪開催地にロンドンを選んだ。IOC委員による4回目の投票で、ロンドンが54−50のわずか4票差で、最有力候補と言われていたパリを破った。ロンドンで夏季五輪が開催されるのは1908年、48年に続き3度目となる。3度目の五輪を開く都市はロンドンが初めて。
12年五輪開催には当初9都市が立候補。書類審査などにより昨年5月、パリ、ニューヨーク、モスクワ、ロンドン、マドリードの世界有数の大都市5カ所に絞られた。総会では、5都市がそれぞれプレゼンテーション(招致演説)を行った後、IOC委員が投票を行い、過半数を獲得する都市が出るまで、最少得票の都市を順に除外する方式で行われた。
投票では、1回目にまずモスクワが落選。2回目にニューヨーク、3回目にマドリードが落選し、最後はロンドンとパリの決選投票となった。
招致争いは、前回の08年大会招致で北京に敗れたパリが、凱旋(がいせん)門やエッフェル塔など名所を取り込んだコンパクトな開催計画を提案。事前のIOC評価委員会から最も高い評価を受け、本命視されていた。
だが、ロンドンは英国政府の強い後押しを受け、「五輪公園」を設置する市東部ストラトフォード地区の再開発のほか、約300億ドル(約3兆3000億円)をかけた鉄道・道路の整備計画を立案。五輪後、同公園に建設する五輪研究所構想など、詳細な跡地利用も高い評価を受け、パリをしのいだ。ブレア首相も、自国で開かれる主要国首脳会議(サミット)を前にしながら当地を訪れ、最後の招致活動に力を入れた。
◆五輪開催都市投票の経過◆
1回目(1)ロンドン22(2)パリ21(3)マドリード20
(4)ニューヨーク19(5)モスクワ15
2回目(1)マドリード32(2)ロンドン27
(3)パリ25(4)ニューヨーク16
3回目(1)ロンドン39(2)パリ33(3)マドリード31
4回目(1)ロンドン54(2)パリ50
※丸数字は順位、都市名の後の数字は獲得票数
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毎日新聞 2005年7月6日 21時07分 (最終更新時間 7月7日 0時35分)
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