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ラムズフェルド米国防長官が18日午後(日本時間同)、3日間の訪中のため北京入りした。滞在中、中国の国家指導者や曹剛川国防相ら軍幹部と会談するほか、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を管理する北京にある人民解放軍の「第二砲兵部隊」施設を訪問するとみられる。ブッシュ政権で国防長官の訪中は初めて。
中国が米要人に軍の主要施設を開放するのは異例。胡錦濤指導部は、タカ派で知られ中国の軍事力拡大を批判してきた長官との信頼関係の構築に努め、議会を中心に米国内で高まる「中国脅威論」の解消を図る狙いがある。
長官は6月に訪問先のシンガポールで「中国を脅かす国はない。なぜ軍事支出の増加が必要なのか」と批判。7月に公表した米国防総省の年次報告書も中国の軍拡、軍近代化を「周辺諸国の脅威」と強調し、警戒感をあらわにしてきた。
長官は中国側との会談で、公表額の2―3倍と推定される中国の国防予算の透明化などを要求。一方、中国側は軍関連施設などを紹介、軍事交流の拡大をアピールして長官の警戒心の緩和に努めるとみられる。
長官は、中国共産党の中央党学校や人民解放軍の研究施設、軍事科学院も視察し、郭伯雄・中央軍事委副主席や第二砲兵部隊の靖志遠司令官(中央軍事委員)らと会談する予定。
≪対中警戒感解消を期待≫
中国外務省の孔泉報道局長は18日の定例会見で、同日に北京入りしたラムズフェルド米国防長官の訪中について「中国の指導者や軍幹部との交流を通じて、中国の国防政策に対する客観的理解が深まるよう期待している」と述べ、米側の対中国警戒感の解消に努める意向を表明した。
孔局長はまた「台湾問題は中米関係の核心的問題。米国と台湾の軍事交流や米国による対台湾武器供与には断固反対する」と強調、中国側が長官との会談で「一つの中国」原則の確認をあらためて求めることを示唆した。
(共同)
(10/18 21:26)
http://www.sankei.co.jp/news/051018/kok103.htm