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2005年10月19日00時16分
アフガニスタンの麻薬対策として、アヘンの原料となるケシの栽培を思い切って合法化し、医療用として輸出する、との案をこのほど、フランスの民間シンクタンクがまとめた。これに対し、アフガンのカデリ麻薬対策相は「あらゆる選択肢を考えることは重要」といいつつも「アヘン密輸を止めるだけの力がない。現段階では合法化は無理」と否定的な反応だ。
提言したシンクタンク「サンリス会議」は、ケシが麻薬の材料となる一方、鎮痛剤など合法的な薬の製造にも使われる点に注目。アフガンで年間約4200トン生産されるアヘンで鎮痛剤をつくって輸出すれば「世界的に不足している鎮痛剤の供給増に寄与できる」「アフガンにとっても年27億ドルの収益が期待できる」と指摘した。
このためケシ栽培を合法化し、認可を受けた者だけが生産できるシステムを導入するよう、アフガン政府に促した。
しかし、麻薬は地方の軍閥や武装組織の資金源ともいわれ、中央政府がコントロールできていないのが実情だ。カルザイ大統領は違法な麻薬取引との戦いを優先する姿勢を再三強調している。
http://www.asahi.com/international/update/1019/001.html