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北朝鮮の核開発問題をめぐる6か国協議の韓国側首席代表である宋旻淳(ソン・ミンスン)外交部次官補は、結膜炎で1週間以上苦労している。目を開く事ができないほどで、一部のスケジュールは趙太庸(チョ・テヨン)次席代表が代わっている。
しかし、「体の苦労より精神的な苦労がもっときつい」といわれる。11月初めに予定されている第5回6か国協議で米国と北朝鮮がぶつかり合い、その狭間で韓国が気まずくなる状況が今から目に浮かんできそうな状態だからだ。
◆ 政府、米国内の強硬派の立場に神経を尖らせ
外交部は7日、米国務省のクリストファー・ヒル次官補が「先の6か国協議で、韓国はさほど役に立たなかった」と述べたという報道を強く否定した。にもかかわらず、外交部当局者は米国内にそういう考え方が広範に広がっている事実そのものは「否定しない」と述べた。米政府関係者たちの強硬な発言に対して「そういう発言も出たのか。心配はしている」と述べた
当局者たちは、第5回協議を控えて、一部のバラ色の楽観論を主張する雰囲気を恐れている。「どうしてあんなに気楽なんだろう」と懸念の声を上げている。合意が妥結した直後の祝賀ムードは、もはやどこでも見当たらない。
◆ 南北対米国の構図になることを憂慮
6か国協議に直接携わる当局者たちは、第5回協議で一度に合意を見ることは難しいものと見ている。それほど米国と北朝鮮の立場の溝は大きい。さらに大きな問題は韓米の立場のズレだ。
北朝鮮に軽水炉を建設して提供する問題に対し、米国は「ありえないこと」という立場である反面、韓国の関係者たちは「核の廃棄が明らかになるとしたら…」という立場だ。北朝鮮は、軽水炉提供の後での核拡散防止条約(NPT)復帰を言明した。順番だけではなく、根本的見方の差がある。北朝鮮の人権問題などについても、そう簡単には縮められない隔たりがある。
第5回協議が始まっても、こうした状況が続く場合、韓米間の確執も予想される。ワシントンのヘリテージ財団のセミナーに出席中の高麗(コリョ)大学の柳浩烈(ユ・ホヨル)教授は、「米国政府の要人たちは、韓国が米国の考えを本当にわかっていないのか、それともわかっているにもかかわらず無視しているのか、深刻に疑いの目を向けている」と述べた。
政府当局者も「ワシントンの目に、韓国が北朝鮮の肩を持っているかのように映るのは、懸念を抱かざるを得ない状況」と述べた。
朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/10/09/20051009000001.html