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China Now！
「新自由主義的グローバリゼーションの巨大なブラックホールである中国をはじ
め、台湾、香港などの労働者民衆の抵抗を紹介することを通じて東アジア規模で
の民衆運動に寄与したいと考えています。」
http://chinanow.blog28.fc2.com/
より
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中国大陸の南北の二つの大鋼鉄工場で大規模な抗議行動が起こった。遼寧省鞍山
鋼鉄工場と重慶国営特殊鋼鉄会社はともに有名な企業であるが、国営企業の改革
とリストラなどの政策が労働者の不磨を引き起こし、9月になって大規模な争議
が起こった。
星島日報の報道によると、9月20日の正午、万にのぼる鞍山鋼鉄グループのレイ
オフ労働者が抗議行動を行い、鞍山鋼鉄会社の本社ビルを包囲し、生活保障費な
どの改善を要求した。それに対して当局は多数の機動隊を導入して秩序維持をは
かった。遼寧省鞍山市の政府当局者は抗議行動があったことを認めつつ、事件は
すでに解決したと語った。
鞍山鋼鉄グループは中国の五大鋼鉄グループのひとつで、「鞍鋼憲法」がここか
ら始まったことは有名である。1960年、鞍山鋼鉄会社は「工業戦線において大い
に技術革新と技術革命を行うことに関する報告」を採択した。具体的にはいわゆ
る「二つの参加、一つの改革、三つの結合」という、幹部の労働参加と労働者の
管理参加、不合理な規約制度の改革、技術者、管理者、労働者が生産の実践と技
術革新のなかで結合する、というものである。当時、毛沢東は報告の中で「鞍鋼
憲法は遠東に、中国に出現した」として、労働者の権利を保護し、労働者の権利
を管理参加にまで拡大して、それを憲法レベルにまで引き上げた。
鞍山鋼鉄は1995年から国有企業改革を実施し、50万人の職員を10万人にまで削減
した。この数年は立て続けにレイオフ労働者たちの抗議行動が発生している。20
03年、2004年には100名を上回る鞍山鋼鉄のレイオフ労働者が北京へ陳情を行い、
一週間の抗議行動を起こしている。
「西南地域のすべての工業の母」といわれた重慶国営特殊鋼会社は、すでに70年
の歴史を有し、1万8000名の労働者を抱える。1990年代初頭には6年連続で中国ト
ップ500工業企業に入選してきたにもかかわらず、1997年担って突如16億元近い
赤字を計上し、その後労働者を解雇してきた。昨年は鋼材価格が上向くという有
利な条件にもかかわらず、重慶特殊鋼は赤字を計上し、今年7月には破産を宣告
した。2000名近い労働者とその家族が8月12日からほぼ毎日のように街頭で要請
行動を行い、未払い賃金と今後の生活の問題の解決を求めてきた。
中国工人ネットに掲載された重慶特殊鋼関連の報道によると、今年の7月26日に7
名の労働者が北京へ陳情を行っている。8月中旬には5000〜6000名の重慶特殊鋼
の労働者が国道212号線を封鎖して、警官隊と衝突している。
8月15日、重慶特殊鋼の労働者たちは、民間会社の東華鋼鉄工場が、重慶特殊鋼
の社名と商標を使って生産を開始したことを突き止めている。その後、重慶特殊
鋼の労働者たちの抗議対象は、東華工場の生産に向けられ、その生産を阻止する
ことが目標の一つとなった。
その後、重慶市政府は何度も重慶特殊鋼の労働者の要求に回答をしているが、そ
のたびに約束は反故にされ、労働者はその都度、道路封鎖を余儀なくされてきた。
9月20日には重慶市政府が労働者代表の提出した要求を拒否したことから、労働
者代表は重慶特殊鋼の労働者たちに再度街頭での請願行動にでることを呼びかけ
た。政府はあわてて9月26日に第一次貧困救済金を支給することを約束し、労働
者側も交通の遮断を中止することに同意した。しかし9月27日になっても政府が
約束を履行しないことから、重慶特殊鋼の労働者たちは再度街頭で請願行動を行
うことになった。
五人家族の重慶特殊鋼の労働者、王建芳さんは「生活もあるし、子どもを学校に
いかせなければならないのに。会社は『倒産したんだから』っていうけど、何ヶ
月も給料をもらってない。お金がもらえないことよりも、お金をどこに使ったの
かってのが一番腹立たしい。40億元を上回る負債を抱えて倒産したっていうけど、
その中にぜんぜん労働者の賃金が計上されていないっていうじゃない。これが怒
らずにいられますかっていうのよ」と怒りをあらわにしている。
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