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【ワシントン笠原敏彦】北朝鮮の核問題解決を目指す6カ国協議で採択された共同声明中の文言には多くの「あいまいさ」が残されたが、北朝鮮が約束した核の「廃棄」についても、あくまで北朝鮮が自発的に行うという解釈を残していたことがわかった。米首席代表のヒル国務次官補が28日の講演会で明らかにした。
米国は交渉では一貫して核の「解体」=「dismantle」を要求してきたが、採択された共同声明では「北朝鮮はすべての核兵器及び現存する核計画を廃棄(abandoning)する」となった。
ヒル代表は「abandoning」について、北朝鮮の解釈ではこの単語には「自発的」という意味合いがあり、「(核廃棄は)自らが決定したことで、強制されたものではないという主張だ。北朝鮮は、敗北ではないことを明確にしたがる」と指摘した。
一般には「捨てる」という概念を持つ「abandon」という言葉をめぐっては、「完全な解体」は意味しないとの解釈が可能だとの指摘も出ている。
数多くの米朝交渉を経験してきたトン・キム氏はワシントン・ポスト紙(9月25日付)への寄稿で、各国のさまざまな思惑を盛り込んだ共同声明を「言語の地雷原」と呼び、今後の難交渉を予測している。
毎日新聞 2005年9月30日 20時08分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051001k0000m030059000c.html