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【北京・大谷麻由美】奥田碩・日本経団連会長ら財界訪中団は26日、中国の温家宝首相と北京の人民大会堂で会談した。温首相は、「日本の指導者には歴史問題に正しく対処し、歴史を鑑(かがみ)とし、未来に向かうよう希望する」と、中国政府の公式見解を述べるにとどまり、小泉純一郎首相の靖国神社参拝など具体的な問題には触れなかった。また「両国の経済協力が新たな分野をひらくことを歓迎する」などと語り、昨年までとは打って変わって未来志向の日中友好協力を前面に押し出した。
奥田会長は、日中経済協会訪中団の最高顧問として会談し、温首相との会談は3年連続。昨年9月の会談では、温首相が「政治面ではいくつかの問題が存在するが、中国が作ったものではない」と述べるなど、会談の半分近くを歴史問題での日本批判に費やし、日中協力も話題にしない厳しい態度を見せた。
26日の会談後会見した奥田会長は、「昨年は、席に座るなり非難されたが、今回は落ちついて丁寧に対応してもらった」と雰囲気の改善を強調。政治の冷却化が経済にも影響を及ぼし始めていると指摘される中、日中経済関係の安定化を図りたい中国側の意向が働いたとみられる。
奥田会長が「温首相によろしくと伝えて下さい。わたしは親中派ですから」という小泉首相のメッセージを伝えると、温首相は「私もそう(親日派)です」と応じたという。奥田会長は、「お互いに(靖国問題など)触れたくないのでしょう。(小泉首相の)任期も来年の9月ですし」と背景を説明した。
毎日新聞 2005年9月26日 22時20分 (最終更新時間 9月26日 23時12分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050927k0000m020111000c.html