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まぐまぐ - よくわかる 韓国政治情勢 -
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よくわかる 韓国政治情勢
平成17年(2005)9月5日(月曜日) 第67号
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盧武鉉大統領、死中に活を求める連立政権提議
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夏の到来とともに始まった盧武鉉大統領の対ハンナラ党連立政権プロポーズだ
が、秋風が吹く時期になってもその水位が上がる一方だ。
「国会を解散して国民に信を問える小泉首相がうらやましい」というのが、盧
武鉉大統領の最近の口癖らしいが、8月25日に行われたKBSテレビの「国民と
の対話」でも「29%の支持率では国政担当が難しい。内閣制ではないので、
国会を解散して国民に信を問うこともできない」とまず泣きを入れた。さらに
、「ハンナラ党はもはや克服すべき対象ではなく、パートナーだ」と持ち上げ
たうえで、「連立を受け入れてくれるなら、権力を丸ごと譲渡してもいい」と
まで述べている。
さらに相次いで行われたマスコミ関係者との懇談会でも、盧武鉉大統領は「ウ
リ党脱党、中立総理に全権委任、挙国内閣樹立論」まで提案し、連日ハンナラ
党にプロポーズを続けている。またウリ党幹部も「朴槿惠賞賛論」を叫ぶなど
援護射撃に必死だ。
連立政権提案の真意は、盧武鉉大統領お得意の地域対立解消だといわれている
が、韓国の地域対立の根源は根強い血縁主義と排他的な国民性にある。歴史的・
社会的・文化的な所に根源がある問題が、連立を組んだぐらいで解消されるとは
思えない。まして、地域主義の最大の犠牲者ともいえる盧武鉉大統領は、それ
を百も承知のはずだ。
地域対立解消はあくまでも大義名分で、連立論議は、政権が折り返し点を迎え
たところで盧武鉉大統領が打って出た得意の「死中に活を求める」大博打に違
いない。
昨年の4・15総選挙で圧勝したのを除いて、与党ウリ党はあらゆる選挙で負け
続けだ。来月予定されている国会議員補欠選挙、来春行われる統一地方選挙で
も惨敗必至が言われている。このままの情勢が続けば、2007年末の大統領
選挙でも与党ウリ党が再執権する可能性は皆無に近いといっても過言ではない。
盧武鉉大統領としては、もはや最大の敵を味方にして、政権基盤を強化するし
か打つ手はない。そこで出てきたのが、かつての村山自社政権を彷彿させる大
博打だ。
ハンナラ党の反応は相変わらず冷淡だ。スポークスマンの田麗玉(チョン・ヨオ
ク)代表人は「ハンナラ党はヨンジョン(連政)にヨンジョン(恋心)はない」
と洒落で一蹴している。
1990年、政敵盧泰愚大統領から次の大統領を約束され、合同までしながら、
当の盧泰愚大統領から執拗なまでの妨害を受けた金泳三元大統領の例もある。
ましてやハンナラ党は、次の政権に向かって上昇トレンドの真っ只中だ。朴槿
惠代表がおいそれと誘いに乗れないのは当然だ。
9月6日、盧武鉉大統領と朴槿惠代表の単独会談が決まった。その席で盧武鉉
大統領からあっと驚くような提案があるとも噂されている。2ヶ月以上続く連
立議論のターニングポイントになりそうな雲行きだ。