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09/03 14:15 羊肉のくし焼きが人気 北朝鮮国境の中国延辺料理
ジュワワ、ジュワ…。金ぐしに刺した羊肉の脂が真っ赤な炭火の
上に落ちる。焼き上がった肉に十数種類の調味料を調合した秘伝の
特製スパイスをまぶしてほおばると、口中に唐辛子やクミンの香り
が広がった。
中国、韓国料理店やアジア専門のビデオ店が立ち並ぶ大阪市中央
区島之内。「故郷羊肉串店」は、中国の少数民族「朝鮮族」が多く
住む吉林省延辺朝鮮族自治州(延辺)料理の店だ。看板メニューの
「羊肉串」(羊肉のくし焼き)はウイグル族から伝わり、延辺の名
物料理になったという。
北朝鮮と国境を接し、脱北者ですっかり“有名”になった延辺だ
が、朝鮮族の多くは二十世紀以降に中国へ移住。朝鮮語と中国語を
操るバイリンガルが多い。
店長の南震(ナン・シン)さん(34)も朝鮮族。延辺で貿易会
社に勤務していたが「自分で商売がしたい」と来日。二〇〇二年に
知人がオープンした店を引き継ぎ、昨年アルバイト店員から店長に
なった。最近、市内で羊肉串の店が増えているが「多分ウチが一番
古いと思います」。
一くし百五十円からという安さや、ミナミの繁華街という立地も
あってか、午後五時の開店から翌朝五時の閉店まで、サラリーマン
やホステス、仕事を終えた飲食店経営者など客足が途絶えることが
ない。
東北大拉皮(東北風春雨サラダ)、排骨〓(火ヘンに屯)酸菜(
スペアリブと白菜の漬物の煮込み)、冷めん…。そして愛犬家の非
難を浴びそうな狗肉火鍋(犬肉の鍋)に至るまで本場の味が並ぶ。
「あと十本」「ビールお代わり」。客席を回って羊肉を焼きなが
ら日・中・韓の三カ国語で注文をさばく南さん。「忙しくて目が回
る」という。オープン当初は中国人客ばかりだったが、評判が広ま
り日本人客も半数を占めるようになった。
いま新メニューを考案中。「魚の内臓料理など中国人には懐かし
く、日本人には珍しい田舎料理を出したい」。故郷の味の再現に余
念がない。
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09/03 14:15 一口メモ
中国の朝鮮族 中国の少数民族55のひとつ。全人口約13億の
うち漢民族が9割を占め朝鮮族は200万人弱。朝鮮半島に近い東
北地方の吉林省、黒竜江省、遼寧省に多くが住んでおり、朝鮮族の
約4割は吉林省延辺朝鮮族自治州に集中している。朝鮮半島から中
国への移住の歴史は明朝時代からとされるが、大多数は1910年
の日本の朝鮮併合以降に移住。中国朝鮮族研究会によると、日本に
住む「中国の朝鮮族」は約3万人(推定)という。
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