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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050831-00000084-jij-pol
郵政民営化、年金、政権選択…。本格的な論戦が始まった衆院選で、北朝鮮による拉致問題はほとんど話題に上らない。外交交渉は途絶え、拉致被害者の家族会が求める経済制裁も実現の見通しが立たない。「どれだけの国会議員が自分の問題として考えているのか」。家族らは危機感を募らせている。
「拉致被害者を救うため、皆さんの力で国会に送り出してほしい」。公示当日の30日、東京都品川区のJR大井町駅前。応援演説に立った横田めぐみさんの父滋さん(72)は、選挙カーの上から呼び掛けた。母早紀江さん(69)や増元るみ子さんの弟照明さん(49)らもマイクを握った。
家族会は特定候補の応援はしないが、拉致問題に積極的に取り組んできた超党派の拉致議連役員については、メンバーが個人で応援している。自民党の郵政造反組も民主党前職もおり、横田さん夫妻は大分を手始めに、大阪や岐阜にも応援に出向く。
昨年12月、北朝鮮が提供しためぐみさんの「遺骨」が別人と判明して以降、拉致問題は一向に進展していない。北朝鮮に圧力を掛けて打開を図りたい家族会と支援団体の救う会は自民、民主、公明の3党を回り、経済制裁の早期実現を政権公約(マニフェスト)に盛り込むよう要請したが、出来上がった公約はいずれも消極的。救う会関係者は「われわれだけ孤立している」と嘆く。
「めぐみたちは、あっという間に袋に入れられ連れ去られたまま、30年も助けを求めているんです」。この日、応援演説を終えた早紀江さんを聴衆の女性らが囲み、「頑張って」と次々声を掛けた。
早紀江さんは「本当に大事な問題なのに、多くの候補者が拉致問題に触れないのが不思議でならない」と話した。(了)
(時事通信) - 8月31日16時4分更新