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【中国】「花岡事件」テーマのルポ出版、著者が会見
「花岡事件」をテーマとした中国のルポルタージュ「尊厳」の日本語版が出版され、著者が出席した記者会見が26日、東京で行われた。 <サーチナ&CNSPHOTO>
「花岡事件」をテーマとした中国のルポルタージュ「尊厳」の日本語版が出版され、著者が出席した記者会見が26日、東京で行われた。
「尊厳」を出版したのは、中国人でルポルタージュ作家の旻子(みんず)氏。
「花岡事件」は、秋田県大館市にあった建設会社の花岡出張所に強制的に連行され、河川工事などにあたっていた中国人が、終戦間際の1945年6月30日に一斉蜂起、多くの中国人が死亡したほか、日本人にも死者が出たとされる。
95年には、生存者ら11人が原告となり、損害賠償を求めて提訴。97年には東京地裁が請求を棄却した。控訴した東京高裁では和解勧告が出され、2000年に和解が成立した。しかし、和解内容や条件をめぐり、生存者や支援者に意見の分岐が発生しており、和解を拒否する立場の人たちは引き続き活動を続けている。
今回、出版された「尊厳」は、「事件」発生から、裁判、和解、さらには最終章の第5章「ピリオドを打てない結末」まで、和解拒否の立場に立って構成されている。
日本語版の出版にあわせて来日した旻子氏は会見で、「真の友好とは、公平・公正・平等・良識だ」「60年前の悲惨な事件を通して、日中両国の友好や往来の架け橋になりたい」などと語った。また、「恨みを植えつけることが目的ではない」と強調していた。
旻子氏は、8月15日の終戦記念日に発表された小泉純一郎首相の談話にも言及。「中国のインターネットでは謝罪したか否かに関心が集まっているように思えるが、むしろどこまで誠意をもって行動で示すかに注目したい」と話していた。
さらに、「中国語で『反省』という言葉は、よく考えること(想想)の意味」「日本人は考えがまとまりましたか?(想透了?)」と強烈に皮肉った。
今年4月に中国で沸き起こった反日暴動に関しては、「日本が憎いと思っている人がいるとは信じたくない」としながらも、「(失業など)ほかに憤っていることがあり、それを口実に反日暴動に参加した人がいるとするならば、遺憾なことだ」と遠まわしながら、反日暴動への反対の気持ちを明らかにした。(編集担当:菅原大輔)
(サーチナ・中国情報局) - 8月27日0時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050827-00000000-scn-int