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朝鮮半島の核問題をめぐる第4回6カ国協議は2日、8日目の協議が行われた。週末も休むことなく協議が続けられている。これまで3回開かれた6カ国協議と比べ、今回の協議は会期の長さで最長記録を破っただけではなく、関係各国がこれまでになく緊密に交流し、踏み込んだ協議を行っており、さらに各国がこれまでにない忍耐力を示している。これらすべてが、第4回6カ国協議がまさに正念場にあることを示している。
これまでの3回と比べ、今回の協議は相当に踏み込んだものであり、実務的でもある。踏み込んだ協議は難しく、実務的な姿勢には時間が必要になる。今回の協議では、共同文書の採択が広く望まれている。しかし、共同文書の難しさは「共同」にある。朝鮮半島の非核化と、平和的な話し合いによる朝鮮半島の非核化実現は、6カ国協議の2つの基礎であり、また2つの原則的な共通認識だ。しかし、どのようにして朝鮮半島の非核化という目標を実現するかは、それぞれに思惑がある。
すべての代表が核問題の「包括的な解決」が必要だと述べるが、ある代表の「包括」と、別の代表の「包括」では、まったく違う内容かもしれない。6カ国協議の一角を占める日本代表団は、数回に渡り、核と拉致、ミサイルなど未解決の問題を「包括的に」解決し、さらに、共同文書に国益を盛り込むことに最大限努力したいと強調した。この類の「努力」が、共同文書が「共同」であることをさらに難しくしていることは客観的にみて間違いない。それぞれの代表の根本的な戦略的利益にかかわる問題となれば、異なる立場からの歩み寄りのプロセスは、各国がそれぞれ国益の最大化のための駆け引きと化す。これがどれほど苦難に満ち、敏感なものであるかは想像に難くない。
朝鮮代表団の金桂冠代表は2日、朝鮮の立場として「米国がわれわれに対する核の脅威を取り除くかどうか、相互的な信頼を築けるかどうかによって、核兵器と核兵器計画を放棄するかどうかを決定する」と表明した。朝鮮が「脅威を取り除くかどうか」と「相互的な信頼を築けるかどうか」が、核放棄の可否を決定する前提となっている。米朝間にどうやって相互信頼を築くか、朝鮮の自国の安全保障に対する懸念をどう取り扱うか、さらに朝鮮半島の非核化をどう定義するか、朝鮮半島の非核化への第一歩をどう踏み出すか。こうした重要な問題が6カ国協議の正念場となる。
北京の釣魚台国賓館の芳菲苑では、六者の代表がまさに解決に向けて努力している。ひとまずは「違いを最大限に縮め、成果を得られるように」と遠くから祈っていよう。(編集CS)
「人民網日本語版」 2005年8月3日
http://j.peopledaily.com.cn/2005/08/03/jp20050803_52391.html