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【台北=石井利尚】台湾の陳水扁総統は2日、「中華民国は台湾だ」と述べ、台湾の「国号」である「中華民国」が中国大陸とは分断されて台湾だけにあることを、初めて歴史的に明確に定義づけた。
李登輝前総統の「『中華民国』は台湾に存在する」との、1990年代の定義よりも踏み込んだもので、中国が「独立の動き」と反発することが予想される。民間団体代表との会合で述べた。
陳総統は、「中華民国」は「4つの歴史」に分けるべきだと指摘。陳総統の説明では、<1>1949年以前は大陸に存在した<2>『中華民国』は49年以降台湾に来た<3>李登輝政権時、『中華民国』は台湾に存在<4>2000年に発足した陳政権以降、『中華民国』は台湾――に分けられるという。陳総統はこれまで、「『中華民国』は独立主権国家」と主張しており、今回の定義を合わせると、「台湾は独立主権国家」の意味になる。
陳総統は、中国大陸で生まれた「国号」を変えないことを公約している。「中華民国」の名前を残したままの新定義は、「現実を示したもの」(与党・民進党)と評価される一方、「『中華民国』を隠れみのにした台湾独立の危険な動き」(最大野党・国民党)と非難も上がっている。
(2005年8月2日19時38分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050802it11.htm