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(回答先: 「北」への国際査察、米が9月実施を提案 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 7 月 28 日 16:59:59)
「南」の米軍基地への国際査察もやればOK?
神浦さんによると、「アメリカ軍は洋上の海軍の艦船を含め、核兵器を外国の基地に配備していないことを公式に表明している。(戦略核ミサイル搭載のSLBMは除く)」らしいから、アメリカにとっては査察されても問題ないはずだよな。
「北」にとっては、それだけでは「体制保障」にはならないから、不満なはずだな。(SLBMが残っているし・・)。
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http://www.kamiura.com/new.html
6カ国協議 「韓国配備の米核兵器も同時撤去」 北が要求 (読売 7月21日 朝刊)
[概要]ロシアのインターファックス通信によると、香港の北朝鮮外交筋は20日、今月26日から北京で始まる6カ国協議で、「自国の核施設の廃棄と、韓国に配備されている米核兵器撤去の同時実施」を主張すると語った。同通信によると、北朝鮮は、米国が、巡航ミサイルや砲弾に搭載可能な核弾頭を、韓国に配備していると見なしている。「(6カ国)協議の最終目的が朝鮮半島の完全な非核化であるなら、北朝鮮と米国双方が同時に核廃棄を進める必要があるとのが北朝鮮の立場」と指摘した。
[コメント]このインターファクス通信といい、香港の北朝鮮外交筋といい、なんとも基礎知識がないことに驚いてしまう。北朝鮮は韓国のどこに米軍が核兵器を貯蔵しているというのか。その証拠がどこにあるのか。そんなことを北朝鮮がアメリカや韓国に主張すれば、中国やロシアから笑われることは必至である。
この機会に在韓米軍の核兵器について説明しておこう。米ソ冷戦が終結した90年にブッシュ大統領(父)は、北朝鮮に核兵器開発の口実を与えないとして韓国に配備していた核兵器(注※)の撤去を命じた。北朝鮮が在韓米軍の核兵器撤去を強く要求していたからだ。91年にブッシュ大統領は韓国から核兵器を撤去したことを公式に宣言した。また韓国政府もそのことを公式に表明している。
北朝鮮はこの発表を受けて、韓国と共に「朝鮮半島非核化宣言」を行い、92年にはIAEA(国際原子力機関)に加入し、国内の核施設の査察を受け入れている。そのような経緯があったことは北朝鮮自らが認めていることなのである。
それ以降、アメリカが韓国に核兵器を密かに持ち込む理由はないし、必要も全くないのである。アメリカ軍は洋上の海軍の艦船を含め、核兵器を外国の基地に配備していないことを公式に表明している。(戦略核ミサイル搭載のSLBMは除く)。それ以来、日本でも在日米軍基地や米軍艦船(航空機を含む)に、密かに核兵器が持ち込まれたり、貯蔵されたり、一時的にも艦船に搭載されて寄港した疑惑が問題になったことはない。
もしアメリカがそのような核兵器戦略を自らが破れば、それで大きな打撃を被るのはアメリカ自身である。アメリカに対して反核運動が起こり、国際的な反アメリカ世論が高まるからである。また北朝鮮ばかりか、イランなどに核兵器開発の口実を与えることになる。だからアメリカはそのような愚策は決してとれないのである。これがリアルな核戦略であり核兵器の軍事常識なのである。
そのような事実は中国やロシアも十分承知している。だから6カ国協議で北朝鮮が在韓米軍の核兵器撤去を主張すれば、冷ややかな失笑を買うだけの話しである。
しかし日本でも、まだ在韓米軍に核兵器が配備されていると信じている人がいることも確かである。せめて外交官やジャーナリストぐらいは、在韓米軍の核兵器は91年までにすべて撤去されたことを知っておいて欲しい。
注※ 在韓米軍は北朝鮮軍が非武装地帯に沿って地下陣地に配備し、ソウルや在韓米軍に照準を合わせた大量の化学砲弾(長射程砲、対地ミサイル、ロケット砲)の奇襲攻撃を抑止するため、在韓米軍に報復用の核兵器を配備していた。