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2005.07.27
Web posted at: 20:24 JST
- CNN/REUTERS/AP
北京――朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発をめぐる第4回6者協議は27日、2日目に入り、午前の全体会合で北朝鮮首席代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が、朝鮮半島での米国の核の脅威がなくなり、米朝関係が正常化すれば、核兵器などを廃棄するとの立場を表明した。韓国の聯合ニュースが協議筋の情報として伝えた。
金次官は、米国が体制転覆の政策を放棄し、平和共存のためのメカニズムを構築することも要求。米国が昨年6月の前回協議で示した核問題解決の提案を拒否する姿勢も明確にした。道理に欠け、米国の核の脅威を消滅させる具体性を盛り込んでいないことなどを理由にしている。
昨年6月の米提案は、北朝鮮が核の完全廃棄を約束した後の3か月間、核計画を凍結し、その間、米国は他の協議当事者によるエネルギー支援を認める。この後、北朝鮮が核廃棄への具体的措置に踏み切った後、米国は多国間による暫定的な安全の保証を与えるなどの内容となっている。
米韓はまた、韓国に核兵器はないと主張している。
米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、北朝鮮がすべての核兵器などを廃棄する代わりに、協議参加国が北朝鮮に「安全の保証」を与え経済交流を実施する、と演説。6者協議では、北朝鮮のミサイルや人権などにも取り組むよう促した。
両者の演説内容は、朝鮮半島の非核化に関する米朝の意見対立が埋まっていないことを見せ付けたもので、議長国の中国が意欲を見せる共同文書などの作成作業が難航するのは必至となっている。
米国務省のマコーマック報道官は26日、6者協議の状況について、進展は段階的なものであり、参加当事者が新たな協議の設定に合意すれば前進である、と抑制した見方を示した。
27日の全体会合では、各代表が演説したが、内容は非公開となっている。参加者はこれまで、個別協議をそれぞれ行っており、基調演説を踏まえて論点を整理し、合意作りを目指すとみられている。協議の日程は不明。一定の「合意」を得るまで、話し合いを続けるとの見方も出ている。
米朝はこれまで2度にわたって個別協議を実施。北朝鮮の核開発計画の全面放棄や見返りとしての経済協力の実施などについて意見を交換した。ヒル次官補によると、金次官はこの中で、昨年6月の米提案への回答を明示。核廃棄に向けた措置と見返りの供与が同時実施されるべきだとの従来の主張を固辞、核の先行廃棄を求める米提案に反発した。
米国は、北朝鮮による高濃縮ウラン計画についても言及したが、北朝鮮はこれを否定した、との情報もある。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200507270030.html