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(回答先: 日本人民に罪はないと言った中国人 投稿者 東京音頭 日時 2005 年 7 月 23 日 22:28:17)
>私は、実際、共産党革命を成功させた、中国人民の力を尊敬しています。
>革命は、毛によれば、リーダーは限られた人がなるものではなく、全員がリーダーになれなけ
>ればならい。(つまり、敵はリーダーを殺しても、次つぎ出てきて、リーダーを殺せば、その
>軍は弱くなるという作戦は意味をなさない)
>ひとりひとりが、革命の根底にある意義、目的、そして、思想をしっかり理解していて、初めて>成功するのだろうと思います。(誰でも、先頭に立てる)
このような民主的な革命主義を掲げていた党派が、何故革命後に反対派を一掃したのかが不思議なんです。毛沢東がトロツキストを粛清し、反右派闘争や文化大革命で反対派を一掃した時、粛清された人の中には「毛沢東同志が何故自分を?これは何かの間違いだ!」と思った人もいると思うのです。しかし、実際は政権掌握直後から毛沢東は反体制狩りをやっていました。
何故、上記の民主的な理想は、毛沢東と共産党の一党独裁に取って変わってしまったのか?これはよくよく考えねばなりません。毛沢東の本来の考えなら、労働改造収容所は不要だと思うのです。
>私は、豪州に住んでいますが、こちらでは、毛沢東は、ヒットラー以上の悪人扱いで、私に
>は、信じられない思いでいます。
毛沢東の功罪はあまりにも大きい。未だに第三世界のゲリラはイスラムや分離独立以外では毛思想が多いですし。
>私の頭にある、この中国の村のひとびとと今の中国とのギャップが大きくて、とまどいます。
>でも私は、こういう人々は報道されずに、今でも貧しい村で生きているのだろうと思っていま
>す。中国政府は、一度でも、社会経済制度に対する理解を深めた、多くの一般中国人(特に農
>村部の人)をだますことはできず、結局、反発を外に向けなければ権力を維持できないのだろ
>うと思います。
>中国は、共産主義の理想をうらぎり、文化大革命の失敗を利用した、リビジョニストの手にお
>ちて、今の中国が出来上がってきたのではないでしょうか。
>もちろん、日本やアメリカの悪影響もあるでしょうが。
毛沢東本来の思想では、収容所で強制労働や拷問にかけて転向させるより、徹底的な話し合いを重視するようなものがあったと思うのです。百家争鳴運動の後の、反右派闘争というのは、多くの知識人にとっても、寝耳に水だったように思います。屋根の上に上らせて、はしごを取るような感覚を受けます。毛沢東思想は毛沢東時代にすでに実現できていません。実態は違うのですね。これが最大の議論になる所だと思います。
「社会主義は終わった」じゃなくて、毛沢東と共産党の独裁化の過程にはもっと突っ込んでいくべきです。毛沢東はすでに71年には、国際政治をマキャベリズムで捉えるようになっています。この大転機により、世界の左翼は大混乱をきたしたと思います。私は連合赤軍の日共左派は中共派であったが故に、毛沢東が安保容認派に転じた後には展望を喪失して、絶望的なテロリズムに走るようになったと思います。
天安門事件が起きた1989年はフランス革命の200年後でした。「諸君、革命は終結した」
毛沢東は東アジアのナポレオンだったように思います(西アジアではこの思想は弱いので・・)。