★阿修羅♪ > アジア2 > 371.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
最初にこれはTORAさんへの批判ではない。私にとってTORAさんの文明史観から見た中国論は意義深いし、興味を持つ。ここで述べるのは、巷の書店の雑誌などで書かれる中国批判への批判である。
1979年 ケ小平による改革解放路線 米中国交樹立
社公合意 サッチャー政権成立
イラン革命 ソ連アフガン出兵
日本敗戦から1978年までは世界的に社会主義陣営が押し捲っていたように思う。1978年のダッカ事件・成田闘争を最後に日本は新左翼・極左の時代が終焉を迎えた。また、79年から世界的に資本主義陣営が猛烈に巻き返しを開始した。この中で、生産ラインが中国へ移転すると共に国内の労使関係も変化していった。東京の下町も再開発で様変わりしていった。日本ではファミコンが一家に一台の時代になり、オタクという言葉が流行するようになっていった。更に携帯電話・パソコンまでが一家に一台はある時代となった。
このような日本の企業や欧米の企業の世界戦略と関連した形での中国共産党の世界戦略を見てこそ意味があるのだと思う。
ある意味、中華思想批判でも明清時代の中華思想はどうでも良い。中国共産党の中華思想を批判するなら、特に79年の改革解放路線以後の中華思想こそ批判してもらいたい。死んだ王朝の中華思想ではなく、生きた中国共産党の中華思想批判こそ意味があろう。それも中国としての自己完結ではなく、日米欧の企業戦略や日米の軍事改革・対共産圏から対テロへの軍事戦略の変化を同時に見た上での中国共産党批判。こういう現代的な今に生きた中国共産党批判でなければ、意味がないだろうと思う。