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「韓国の俳優はカネのことばかり考えています。これは映画界全体が金儲けをして何人かのスターに投じるという悪い習慣です。このままでは映画界全体が共倒れします。私が俳優たちの敵になっても、これ以上は堪えることが出来ません。私が2〜3年映画を作ることが出来なくても、これだけは変えなければなりません」
『シルミド/SILMIDO』『公共の敵』など韓国映画界最高のヒットメーカーであり、「忠武路(チュンムロ、韓国映画の中心地)」の中心人物として知られる康祐碩(カン・ウソク)監督(45)が23日夜、記者たちと会ってトップスターの最近の出演料について苦言を呈した。
康監督が最も声を高めたのは、最近の忠武路の懸案として登場した俳優と所属プロダクションの共同制作問題。出演以外は特別寄与したこともないにも関わらず、「共同制作」と謳って多い時には制作会社の収益の50%を要求していることだ。
康監督は俳優たちの実名といくつかの事例まで具体的に挙げながら「このままではだめだ」と憂慮した。名前が挙げられたのは4億〜5億ウォンの出演料を手にすることで知られる忠武路最高の演技派俳優たちだ。
康監督は昨年、車勝元(チャ・スンウォン)が主演した映画『先生キム・ボンドゥ』を例に挙げた。本来は崔岷植(チェ・ ミンシク)氏にシナリオを与えたが、彼が出演料だけでなく、追加で制作会社の収益持分まで要求して俳優を入れ替ったというのだ。また宋康昊(ソン・ガンホ)氏については「俳優に制作持分を与えないということを良く分かっていて初めから私とは会わないようにしている」と語った。
康監督は「いわゆる演技派ビッグ3の中では薜景求(ソル・ギョング)氏が唯一、持分を要求しない」と一つのエピソードを話し始めた。一日は薜景求氏も持分を要求していると聞いて、すぐにその場で電話をして確認をしました。でも違うようで数日後、携帯にメッセージが届きました。『そんな噂が流れたこと自体が過ちのようだ』といった内容でした」
これについて崔岷植氏の所属事務所、ブラボーエンターテインメントのパク・ジェヒョン代表は強く反発した。『先生キム・ボンドゥ』は崔氏がシノプシスやアイテム会議にも参加し、最後のシーンについてのアイデアも出したと言うのだ。
パク代表は「まったく関与したことがなければ、持分を要求したといったことは話しにならないが、私たちはシナリオの完成度を高めることに寄与したと思っている。同じように制作会社の収益持分を得る条件で出演した『拳が泣く』も企画の時点から共に参加し、他の俳優のキャスティングや投資も我々が責任を持って担当した」と説明した。
同代表は「岷植氏が新聞報道を見た後、康監督や新聞社に名誉毀損か否かを検討すると伝えてきた」と付け加えた。
一方、宋康昊氏はマネージャーのチェ・ミンソク氏を通じて「この問題については言及しない」と明らかにしてきた。
最近になって「共同制作」が問題化しているのは、忠武路に危機の兆候があるため。『力道山』『拳が泣く』『南極日記』などの大作映画を含み、今年の韓国映画の約80%が興行的に失敗、DVD・ビデオといった付加版権市場も頭打ち状態で、映画ファンド損失による資金難などが重なり、忠武路の資金源は極度に減ってしまった。
制作会社と俳優らが所属するプロダクションも損失が少なくない。一部俳優の場合、所属プロダクションに名前を貸す条件で「コミッション0%」を貫徹しているからだ。プロダクションは俳優に車などを無料で提供しているという。
康監督は「俳優やプロダクションも映画界の一軸であるだけに、直接制作に関わることは出来るが、企画やシナリオに寄与していないにも関わらず、スターが出演するというだけで持分を要求するのは間違っている」と主張した。
大物監督が大物俳優たちを公開的に批判する類例のない事態がどう展開するか、忠武路に関心が集まっている。
朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/25/20050625000003.html