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陸軍兵士銃乱射事件 解けない疑問
京畿(キョンギ)道・漣川(ヨンチョン)最前方GP(小哨)で19日に発生した手榴弾投てき及び銃器乱射事件は、20日に陸軍が事故調査結果を発表したにもかかわらず、いくつかの疑問点が残る。
遺族やメディアの疑惑提起が相次いだことから、陸軍も21日、追加捜査に着手した。
主要疑問点を整理してみよう。
@26人が就寝していた内務班に手榴弾を投げたのに、死亡は6人だけ?
軍の発表によると、事件当時内務班には26人が就寝していた。手榴弾が投げられ、このうち6人が死亡し、2人は内務班の外で銃撃され死亡した。
GP勤務経験者は、GPが狭いという特徴と手榴弾の威力、銃が乱射された状況を考慮すると、死亡者が少なすぎるという疑惑を提起している。
現場を訪れた遺族らからは、手榴弾の爆発で死亡した兵士は1人だったという主張まで挙がっている。 .
軍関係者は「手榴弾は45度上方に破片が飛ぶことから、寝ていた兵士たちの犠牲が少なかったとみられる」と語った。
死亡した7人の兵士の1人パク・ウィウォン(22)上兵の遺族らも、パク上兵が寝台の上に落ちた手榴弾を身体で覆う形となったため、被害が少なかったと主張している。
国防部高位関係者は、「寝床の上に投げられた手榴弾が偶然パク上兵の身体の下側で爆発し、被害が減ったものとみられる」と語った。
A死者のうち7人が上兵とは
死者8人中、小哨長(中尉)を除く死亡者7人全員が上兵だ。 当時GPは上兵が14人と最も多かったが、一兵が8人と兵長のほか二兵がそれぞれ2人ずついた。手榴弾が投げられ銃が乱射されたのに、特定階級の兵士だけ被害を受けたというのは理解し難い。
陸軍関係者は「兵士たちが就寝中であったため、飛んでいく手榴弾の破片の被害がその分少なく、キム一兵が主に上兵の先任兵からいじめを受けていたことから、上兵目掛けて手榴弾を投げた可能性がある」と述べた。
遺族らは照準射撃の可能性を挙げている。しかし、合同調査団はキム一兵が特定方向を狙った指向射撃をしていたことを明らかにした。
B言葉の暴力だけで大惨事が引き起こされたのか
暴力行為がなく、悪口など言葉の暴力やいじめがあっただけで今回の事件が起こったのだろうか。 暴力行為以外に苛烈ないじめがあったのではとの疑惑も起こっている。
合同調査団関係者は「キム一兵は言葉の暴力以外に他の暴力行為はなかったと一貫して供述している」とし「他の暴力行為があれば、自身に不利になる理由もないのに、キム一兵がこれを隠す理由があるのか」と反論した。
Cサッカー競技の観戦や飲酒がなかったか
事件当時、明け方1時ごろまで放送されていたサッカー世界ユース大会を観戦したために兵舎には人が少なく、手榴弾や銃乱射による事件が発生したものの、人的被害が少なくて済んだのかという疑問だ。
また、新・旧任の小隊長が合同で勤務していたため、サッカー競技の観戦後に行われた旧任小隊長の送別会で飲酒があったのではないかという疑いがインターネットなどで飛び交っている。
GPでの勤務経験を持つある転役兵は、「事件当時、会食を準備したり、会食の後片付けをした可能性がある」と主張した。
ある軍関係者も、事件当時にサッカー競技を観戦したことを認めている。だが、事件が発生した2時30分以前には全員が兵舎で就寝しており、飲酒などはなかったとしている。
Dキム一等兵の犯行中、ほかの将兵は何をしていたのか
キム一兵はこの日の午前2時30分から43分までの13分間、兵舎、休憩室、状況室などに手榴弾を投げて銃を乱射した。
この際に10人が死傷したが、新任の警戒所長(小隊長)や警戒所にいた3人ら20人余りがいたのに、彼らはなぜキム一兵を制圧できなかったのか疑問だ。
合同捜査団は、兵士はほとんど兵舎にいたが、手榴弾が投げ込まれた後は死傷者の収拾で忙しく、周辺の警戒所にいた者を除くすべての兵士はキム一兵の攻撃に対処する暇がなかったと明らかにしている。事件当時、新任の警戒所長らがもう少し機敏に対応していれば、被害を減らせたかも知れない点が残念だ。
Eキム一兵はどうやって犯行後に平然と警戒所へ戻ったのか
重大な罪を犯した者が、どうやって制止されずに警戒所へ戻ったのかという点だ。これについて調査団は、事件当時は北朝鮮軍の攻撃なのか味方の仕業なのか把握できずに右往左往していたため、キム一兵が警戒所に戻っても気が付かなかったと説明している。
キム一等兵の平然ぶりに驚く軍関係者も多い。
F5分待機組など、ほかの部隊なぜ出動しなかったのか
GPで非常事態が起きれば、連隊または師団の捜索隊要員がGPに向かって事態を収拾するよう決められているが、事件当時はこのような措置がなされなかった。
事件初めの2時39分、北朝鮮軍の襲撃と上級部隊に報告され、連隊および師団の危機措置班が招集され、前方警戒所に全兵力が緊急投入された。だがその後、味方の仕業と分かったため、連隊捜索隊などは投入されなかった。
朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/22/20050622000016.html
【特集】陸軍兵士銃乱射事件
http://japanese.chosun.com/site/data/category/soldier/soldier-0.html