★阿修羅♪ > アジア2 > 173.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
米・ベトナム首脳会談 「WTO加盟」で合意 人権弾圧を報告 米下院委公聴会
【ワシントン=古森義久】米議会下院国際関係委員会の人権小委員会は二十日、ベトナム首相の初訪米にタイミングを合わせ「ベトナムの人権」について公聴会を開いた。同公聴会ではベトナム共産主義政権下で宗教や言論の自由が激しく弾圧されている実態が当事者などから報告された。
同小委員会のクリス・スミス委員長は公聴会の意義について「ベトナムは共産党の一党独裁下に宗教、言論、結社などの自由が厳しく制限され、ベトナム国民は世界人権宣言で認められた基本的権利まで侵害されている」と述べ、「ベトナムは経済面で改革がかなり進みながらも、政治面では抑圧が続いている。米政府も今後の対ベトナム外交の推進ではその抑圧要因の除去を求める必要がある」と問題を提起した。
証人としては米大統領諮問機関の「米国際宗教自由委員会」のニナ・シェア副会長が、ベトナムが自国民の人権弾圧のために米国務省からすでに「特別懸念のある国」に指定されていることを強調し、弾圧の具体例として(1)ベトナム統一仏教会の指導者たちがなお抑圧、拘束を受けている(2)オアハオ教やカオダイ教の組織づくりや指導者選出が非合法扱いされている(3)約百人の宗教犯が拘束されている(4)教会その他の従来の宗教施設数百カ所が閉鎖されたままになっている(5)カトリック教の神父志望者の人数が厳しく制限されている−ことなどを挙げた。
同公聴会ではさらに「ベトナム宗教自由委員会」のヘレン・ゴ会長や「ベトナム統一仏教会」のボ・バン・アイ代表らが共産主義政権による仏教やキリスト教への抑圧を報告し、議会に対し、ブッシュ大統領にベトナムのファン・バン・カイ首相とは一定以上の妥協をしないよう求めることを訴えた。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/22int003.htm