★阿修羅♪ > アジア2 > 150.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
漫望のなんでもかんでも
馬鹿は黙ってろ!!
http://plaza.rakuten.co.jp/1492colon/diary/200506140000/
14日付けの朝日を見ていたら、以下のような記事があった。
「韓国外交通商省の報道官は、13日、中山文部科学相が11日に静岡市で開かれたタウンミーティングで、
『そもそも従軍慰安婦という言葉は、その当時なかった。なかった言葉が教科書に出ていたが、間違ったことが教科書からなくなったのはよかった』
と発言した事について、『非常に不適切な発言』と話し、再発防止を日本政府に求めた。
中山文部科学相は13日、都内で記者団に対し、従軍慰安婦に関する11日のタウンミーティングでの発言について、『そういう方々が日本人も朝鮮半島出身の方もいっぱいいて、筆舌に尽くし難い苦労をされた事はよく知っている。ただそういう用語はなかったという事だ』と述べ、慰安婦におわびと反省を示した政府見解と、立場に違いはないことを強調した。」
歴史教科書から、「その当時なかったコトバ」を全部カットしたらどうなるか?
最初から躓く。「縄文時代」という言葉は、明治になって、「この土器は表面に縄を転がしてつけたような文様があります」というモースの指摘によって生まれた。
「弥生式土器」は、出土した東京の弥生町にちなむ。
縄文時代のご先祖様が、弥生人と対面した時に、「君たち弥生人は、稲作を日本にもたらしたんだねー」なんて言うはずがない。
第一、「日本」という国号が定まるのはずっと後の事になる。
日本史を受験科目としてとった学生が必ず憶えねばならない、「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」等のコトバも、明治になって作られた言葉だ。
1914年から1918年まで続いて、ドイツの敗北に終わった戦争は、「その当時」は、なんと呼ばれていたか?「先の戦争」と呼ばれている。戦争が終わった時点で、「第一次世界大戦」などという言葉が出来ているわけがない。
そんな事は、ジョーシキなのだ。歴史学の世界では。ある事柄を指す術語は、必ず遅れて確定されるのだ。
こういう発言に接する時に私が思うことは一つしかない。
「馬鹿は黙ってろ!」
自分の発言が即座に翻訳されて、他国の論評の的になるという自覚がない人間は、少なくとも大臣になるべきではない。
ましてや、学問のジョーシキから考えて、弁解の余地もないようなことを抜かすなよ。
自分が馬鹿であるという事を発表したいなら、大臣を辞めてからにしていただきたい。中国・韓国との外交関係が悪化している時に、日本側が「ごめんね」と頭を下げねばならない発言をわざわざする事が理解できない。
それも、文部科学相だ・・・。最悪。