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(回答先: (弁証法) 超権力のコントロール方程式:偽りの2項対立の造型とその背後での均衡差配 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 12 日 21:17:40)
2005.02.13
弁証法の創始者
ヘーゲルは、『哲学史講義』の中で、弁証法の創始者として、ゼノン・ヘラクレイトス・プラトンの三人をあげています。
わたしなりに、この三人を位置づけしてみたいと思います。そして次に、わたしが想定する弁証法の創始者を対置したいと思います。
ゼノンは弁証法的矛盾です。ヘーゲルは、ゼノンの論理を逆手にとって、運動は存在する矛盾そのものである、と考えました。ゼノンはヘーゲル弁証法の出発点です。
ゼノンは「弁証法的矛盾」、そして、ヘラクレイトスは「否定的理性」、プラトンは「肯定的理性」と対応していると考えます。
いいかえれば、ヘーゲルがあげた三人は、「論理的なものの三側面」の内的な構造と対応していると考えます。
ちなみに、許萬元はゼノンを内在主義、ヘラクレイトスを歴史主義、プラトンを総体主義と対応させています。
ヘーゲルの弁証法には、「存在の弁証法」と「認識の弁証法」が、混在しています。わたしの試みは、「存在の弁証法」から「認識の弁証法を」切り離すことです。また、「論理的なものの三側面」を、矛盾律を前提として、再構成することです。いいかえれば、ヘーゲル弁証法から「矛盾」を排除して、「対話」を核心に据えた弁証法を提起することです。
わたしから見ると、ゼノン・ヘラクレイトス・プラトンの三人は、弁証法の創始者ではありません。
ゼノンとヘラクレイトスが、立ち去ります。代わりに、来るのが、アリストテレスです。アリストテレスは「矛盾律」の象徴です。プラトンは、そのまま残りますが、「肯定的理性」ではなく、「対話」の象徴です。
プラトンとアリストテレスが、弁証法の創始者です。ヘーゲル弁証法の創始者の三人、ゼノン・ヘラクレイトス・プラトンに対置しておきたいと思います。プラトンは「対話」の象徴です。アリストテレスは「矛盾律」の象徴です。
プラトンとアリストテレス。この二人が、ヘーゲル弁証法の合理的核心に対応します。
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