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北朝鮮の食糧難、どこまで深刻?
2005/06/07 20:12
【ソウル7日聯合】核問題でがけっぷち戦略を展開する北朝鮮が、国内では食糧難が深刻化しており「内憂外患」に直面しているようだ。韓国政府などは7日、北朝鮮当局が今年1月に配給網を通じて住民に低価格で供給する穀物量を1人当たり1日300グラムから約250グラムに縮小したのに続き、7月には200グラムに減らす予定だと伝えた。また世界食糧計画(WFP)は今月3日に出した報告書で、北朝鮮ではすでに昨年の収穫分が底をつき、貧しい層では穀物と野菜を混ぜたおかゆを食べていると紹介した。
北朝鮮の国民はこのように、内部的には配給網を通じた政府配給分の安価での購入と市場での購入、外部的には国際機関の支援という3つの方法で食料を確保している。
問題は2002年の「7・1経済管理改善」と呼ばれる経済改革以後で、社会保障の性格をもつ配給の機能が退化し、市場で確保しなければならない量が日増しに増加したのに対し、インフレが深刻化し貧しい層は食料の確保がより厳しくなっているという点だ。
現在の配給量の250グラムは2001年1月以降では最低の水準で、北朝鮮当局の目標量575グラムの半分にも満たないだけでなく、一般的な成人の1日の摂取量700グラムの約3分の1にとどまっている。市場状況をみると今年3月末から4月末に平壌で取引されたトウモロコシの価格は前年同期に比べ3倍に、輸入米は2倍に上昇した。特に深刻なのはここ10年間、国民の食糧難を緩和してきたWFPの食糧支援さえも国際社会からの支援減少で大きく減った点だ。
統一部の鄭東泳(チョン・ドンヨン)長官は7日、「WFPは2001年に2億ドル、2002〜2004年には毎年1億ドルを支援してきたが、2005年には600万ドルに急減した」と話した。
政府関係者も、最近の食糧難は国際社会の支援が減ったためだと分析している。北朝鮮は穀物の生産を着実に増やしているが絶対量が不足しているため、毎年国際機関の支援でまかなったり輸入をしてきた。しかし今年は国際社会の支援が減ったのが深刻な問題だと話した。
このような支援の減少は、昨年のスマトラ島沖地震をはじめとする大規模災害の発生にともない、国際社会の支援需要が増加したことによる影響もあるが、対話が1年近く中断した北朝鮮の核問題とも無関係とはいえないだろう。
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=432005060703000&FirstCd=06