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(回答先: 英国際戦略研究所(IISS)主催: 対中武器輸出、大野防衛庁長官が懸念 英国防相に示す 朝日新聞 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 06 日 00:44:45)
中国の新たな安全保障観 アジア安全保障会議
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国際戦略問題研究所(IISS、本部:英国・ロンドン)が主催するアジア安全保障会議が3日、シンガポールで開幕した。会議にはアジア太平洋地域と欧州の20カ国(地域)余りが参加し、国防担当相や安全保障専門家などの代表ら200人余りが出席し、アジア地域の安全保障問題や現在直面する課題を検討した。
中国代表団の代表として出席した外交部亜洲(アジア)司の崔天凱司長は、中国の新しい安全保障観に関する説明の中で、次のように述べた。
中国の新しい安全保障観は、まず総合的な安全保障観である。現在、安全保障の問題は従来の政治、軍事的な分野だけにとどまらず、人類の生活の各方面へ日増しに浸透しつつあり、総合性や多国籍性が強く現れるようになり、国と国との関係だけでなく、人類社会と自然界との関係にもかかわるようになっている。このため、中国は、まだ解決されていない従来型の安全保障問題の解決に引き続き努力すると共に、日増しに増加する非従来型の安全保障問題の解決も重視する必要があると主張する。中国の新たな安全保障観は、発展の安全保障観、協力の安全保障観、共同の安全保障観でもある。中国が追及する最終目標は、国際社会の共同の安全だ。これは各国の安全保障協力の方向性を明らかにし、強固な基礎を打ち固める上での助けとなる。
新たな安全保障観に導かれながら、中国は近年、地域内外の国と実務的な協力を進め、さまざまな安全保障問題の解決への努力に積極的に参加・協力し、地域の平和、安全、安定のために独特の建設的な役割を発揮してきた。
周辺諸国との友好関係を強化すると同時に、中国は地域の多国間安全保障協力にも力を入れている。地域の安全保障問題では、中国は地域内各国との対話と協力を重視しているほか、地域外の大国との建設的な関係の発展・維持にも注意している。中国は地域の中に排他的な戦略的利益を求めてはおらず、地域内における他の大国の戦略的存在や戦略的利益も排除しない。中国の最終目標は、各国との共存と利益共有だ。他の大国との協力プロセスにおいて、中国は協力、協調、対立回避の原則に従う方針であり、他の大国も同じであることを願う。
地域の安全保障に対する中国のもう1つの重要な貢献は、終始一貫して防御型の国防政策を取っていることだ。中国は長期的な発展段階において、平和を必要とし、平和を追求しているだけでなく、将来的にたとえ発展したとしても、なお覇を称えず、不拡張、不侵略の政策を堅持する方針であり、これは平和と安寧を守る強固なパワーになっている。アジア地域の大国として、中国は近年、経済の安定的かつ健全な発展を維持しており、総合的な国力は大幅に向上した。中国のより大きな願いは、現在の安全保障問題に対する科学的な理解と責任ある行動を自らが取ることで、地域の平和や安寧、吉祥、平穏に貢献することだ。(編集UM)
「人民網日本語版」2005年6月5日
http://j.peopledaily.com.cn/2005/06/05/jp20050605_50639.html