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「靖国」理由に会談中止 損なわれた「内政不干渉」(産経新聞)
http://www.asyura2.com/0505/asia1/msg/528.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 5 月 26 日 06:41:30: CP1Vgnax47n1s
 

(回答先: 靖国参拝、内政干渉と思わない・自民幹事長改めて釈明 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 5 月 25 日 19:18:51)

日中共同声明など明記の原則
鈍い対応も一因
http://www.sankei.co.jp/news/050525/morning/25pol001.htm

 中国の呉儀副首相が小泉純一郎首相との会談を土壇場でキャンセルした外交上の非礼をきっかけに、小泉首相の靖国神社参拝中止を求める中国に対する「内政干渉」との批判が渦巻いている。中国政府が、キャンセルの理由を小泉首相の靖国神社参拝をめぐる発言に不満をもったのが原因だと示唆しているためだ。昭和四十七年の日中共同声明でも「内政に対する相互不干渉」は明記されており、中国政府は、平和友好をうたった共同声明の精神にそぐわないとの見方もある。

 「一国の主権を侵すような形での干渉が厳密な意味での『内政干渉』だが、それにあたるとは思っていない」

 細田博之官房長官が二十四日の記者会見でこう述べたことが、政府の対中姿勢を象徴する。小泉首相の靖国神社参拝をめぐる中国の執拗(しつよう)な揺さぶりに対し、「日本には何ら非がない」(政府関係者)にもかかわらず、政府はことさら問題視しない態度を決め込んでいる。

 しかし、小泉首相は今月十六日の衆院予算委員会の答弁で「どのような追悼がいいのか他の国が干渉すべきではない」と強調し、中国の注文が内政干渉であると不快感を強くにじませた。日中両外務当局が小泉・呉会談の最終的な日程調整をしている最中で、呉副首相が来日する前日のことだった。

 「内政干渉だ」と不快感を示す根拠は、過去に中国と交わした日中共同声明(昭和四十七年)、日中平和友好条約(昭和五十三年)、日中共同宣言(平成十年)の一連の外交文書にある。いずれの文書にも、双方の主権や領土保全の相互尊重、相互不可侵などと並び「内政に対する相互不干渉」が明記されているためだ。

 自民党の安倍晋三幹事長代理も反日デモが中国全土を席巻していた四月二十日の記者会見で、首相の靖国参拝に関連して、「日中共同宣言違反ではないか」と中国の対応を批判している。

 一方、中国側は外務省の孔泉報道官が今月二十三日の談話で、日本の指導者が連続して靖国神社参拝で中日関係改善に不利になる言論を行ったとし、「中国側はこれに強い不満を感じている」と表明した。

 「緊急の公務」と釈明していた当初の説明を一日もたたない短時間でひっくり返し、呉副首相のキャンセルの原因が日本側にあるといわんばかりだ。

 国際教養大の中嶋嶺雄学長は、呉副首相の態度を「政治的ランクが低い者が一国の首相と会うことが決まった以上、どんな理由があるにせよ、キャンセルするのは外交上無礼であり、非礼だ。本来なら、日本が外交断絶を突きつけてもおかしくない」と、強く批判する。

 中嶋氏はまた、首相の靖国神社参拝をめぐる中国側の一連の言動が共同宣言などに照らして「内政干渉」だと断言した上で、「内政干渉をやめよというのは、人権問題を抱える中国が一番うるさく言ってきたことだ。政府が(中国への内政干渉を避けるため)人権問題で遠慮してほとんど何も言ってこなかったことも、中国が増長する理由の一つだ」と指摘し、政府の煮え切らない対中政策にも苦言を呈している。

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