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(回答先: ご指導ありがとうございました。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 5 月 20 日 17:00:42)
国際、国内の経済事情について、とても深く探求されているように御推察いたします。
かなり、難解なドキュメントも、目を通されていると思います。
>スティグリッツの見方「中国が輸入している原材料が下落し、
>アメリカ向け製品の価格は上がらない。」というのはもっともだと思う。
スティグリッツ氏は、天才肌で、非常に飛躍の多い文章を書くので、経済の国際水準の知識が無いと、深い理解が得られませんが、『ワヤクチャさん』は、とてもスマートです。
ワヤクチャさん、ここまで見えてくると、楽しい反面、日本の新聞・テレビの無能に、悲しくなるのでは？？？
『ワヤクチャさん』には、次の意味が御理解頂けると存じます。
（御参考）
デリバテイブは、世間で言われているほど、本来は、悪い制度では無いです。
これは、基本的に、将来と現在を平準化する装置です。
また、最近のデリバテイブの広範な利用拡大の結果、マクロ的には、膨大な市場の宇宙が出来たので、安定してきています。
この制度の中に、中国政府も、実は、入ることの方が、メリットが在ることを中国政府は理解しています。現在の中国政府の中枢部は、米国帰国組、シンガポール、香港等での市場経験豊富な知能指数の格段に高い知的エリートです。
入るためには、変動相場制にも、入る必要がある。
次のグリーンスパン氏の発言も同趣旨です。
◆同議長は「中国のインフレ圧力が強まる」とし、「人民元はいずれ切り上げられる」との見通しを示した。
◆人民元が切り上げられても、「米国は（中国の代わりに）他の地域から輸入することになる」と述べ、米貿易赤字全体の削減にはつながらないとの認識を示した。
ホリエモンの騒動の時も、実は、同じことがテーマであったのですが、リスク・ヘッジは、リスクを伴うのであって、リスク・ヘッジとは、如何に合理性のあるリスクを取るか、の問題なのです。「怖ければ、株式を公開しなければ良い」とは、結構、深い意味があるのです。
結論から言うと、中国は、いずれ、変動相場制に組み込まれる準備中だと言うことです。
ドル固定は、窮余の策で、米国の、それこそ、本当の「ハイエナ」「ハゲタカ」が、嘘でも何でも、市場に荒波を起こして、ドルで儲けようとすることが、マハティール氏は十分に認識していたので、リンギットとドルを固定してやれば、米国系のドルで儲けようとする輩が、手出し出来ないと見抜いて、突然、ドル固定策を打ち出し、さらに、強力に、自国の生活必需品を統制価格として安く抑えました。（ODAウォッチャーズは、当時、政策決定の現場に居ました。）
（参考）
2005-05-22 01:49:58 Posted by kaisetsu
人民元切り上げ、貿易赤字削減効果ない…ＦＲＢ議長
テーマ：Econo Trends
http://kaisetsu.ameblo.jp/entry-0e19ac20aa6b570333efacb4acae2657.html
◆ 多くの日本の自称経済通の発言とは全く異なる意見をODAウォッチャーズは、中国の元為替の問題で既に書いているが、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のグリーンスパン議長も、ODAウォッチャーズと全く同じ発言をした。如何に日本の事情通と自称し、専門家ぶって、勝手なことを言って、庶民を騙しているか、情けないことだ。中国は、自己の安定化のために、人民元の切り上げを行うのであり、米国などの支援策には、なりえない。問題は、むしろ、日本の為替介入だ。
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＜ＦＲＢ議長＞
「人民元切り上げでも米貿易赤字減らず」
【ワシントン木村旬】米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のグリーンスパン議長は２０日、ニューヨークで行った講演後の質疑で、中国・人民元の改革問題について、「人民元が切り上げられても、米国の貿易赤字は減少せず、輸入価格の上昇で米国経済の物価押し上げの要因になる」との見解を示した。
米議会や産業界は「安い中国製品の流入が企業や雇用に打撃だ」と批判し、米国政府・議会は対中圧力を強めている。同議長発言は人民元切り上げへの米国内の過度な期待にクギを刺した形だ。 人民元とドルの事実上の固定相場を維持するため、中国は大規模なドル買い・元売り介入を実施しているが、同議長は「中国のインフレ圧力が強まる」とし、「人民元はいずれ切り上げられる」との見通しを示した。
ただ、人民元が切り上げられても、「米国は（中国の代わりに）他の地域から輸入することになる」と述べ、米貿易赤字全体の削減にはつながらないとの認識を示した。
（毎日新聞） - 5月21日10時46分更新
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。