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http://www.komei.or.jp/news/daily/2005/0507_02.html
公明新聞:2005年5月7日付
日韓関係修復へ率直対話
大統領 過去の反省にふさわしい実行を
韓国・盧大統領(右)と握手を交わす自民・武部(右から2人目)、公明・冬柴幹事長(同3人目)ら(6日 ソウル・青瓦台)
公明新聞:2005年5月7日付
自民・武部勤、公明・冬柴鉄三の与党幹事長訪韓団一行は6日午前、ソウル市内の青瓦台(大統領官邸)に盧武鉉大統領を表敬訪問し、竹島(韓国名・独島)の領有権問題や歴史教科書問題などで率直に意見を交換、隣国として両国の友好関係改善へ一層の努力を確認した。公明党から赤羽一嘉副幹事長(衆院議員)が同席した。
会談の冒頭、武部幹事長は盧大統領宛てに小泉純一郎首相の親書を手渡しながら、「首相は反省すべきは反省し、お詫びすべきはお詫びして、大統領と率直に話したいとの意向だ」と説明。日本が、過去の反省の上に立って、平和国家、さらには韓国の隣人として友好・協力を進めていく決意を述べた。
冬柴幹事長は、尼崎のJR脱線事故に際して盧大統領から温かいお見舞いのメッセージをいただいたことに謝意を述べた上で、サハリンの韓国人問題や被爆者問題の解決に公明党の草川昭三、坂口力の両副代表がそれぞれ取り組んできたことや、在日韓国人の地方参政権問題についても十分ではないが尽力してきたことを紹介。その上で「本年が国交正常化40周年、また日韓友情年で両国の関係が最高潮の年となったにもかかわらず、急に厳しく冷たい関係になってしまい、悲しく受け止めているが、対話を重ねることで関係改善は必ずできると確信している」と強調した。盧大統領は「日本側の努力に感謝する」と述べた。
自民党の二階俊博総務局長は、「次世代を担う青少年の交流をさらに進めていくことが重要」などと語った。
これに対し、盧大統領は、小泉首相が4月のアジア・アフリカ会議(バンドン)での演説で、反省と謝罪の気持ちを改めて述べたことに「大変意義がある」と評価。その上で、3月に行った自らの独立運動記念演説について「日本側に対して新たな謝罪を求めているわけではないことを明確にしておきたい」と強調し、韓国政府と国民が望んでいるのは「新たな意思表示ではなく、これまでの意思表示にふさわしい実行だ」と訴えた。
武部幹事長は、「日本の若い世代に戦争や植民地政策がいかに誤った道であったかをしっかり伝えていく」とし、「韓国側では竹島が過去の歴史に絡む重い問題であることは理解しているが、この問題も身近な漁業問題として解決していく方法もあるのではないか」との考えを提示した。
盧大統領が、「韓国側は靖国参拝、歴史教科書、独島の問題について、過去の侵略と支配を正当化する行為と受け止め、不安感を持っている。その原因は、日本の発言と態度にある」と厳しく指摘したのに対し、武部幹事長は「日本の戦後の歴史は平和国家、民主国家としての歩み。大統領のご指摘は重く受け止めるが、日韓は隣人だ。韓流ブームで親しい国の土壌もできており、お互いにどういう努力をしていくかが重要」として、理解と協力を改めて求めた。
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