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(回答先: 現行憲法で、自衛のための戦力は保有できるし、している、増強可能 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 4 月 30 日 03:28:08)
「自分が、もしカガリやキラの立場だったらどうするか?」
と考えてみると参考になる。
馬鹿な国会議員や銃を撃った事の無い軍事評論家よりアニメの方がよっぽど戦争の真
実を突いている。
それと、イージス艦の性能について補足説明。
かつて水上を航行する敵艦隊に対する攻撃の主力は、航空機から投下される魚雷や爆弾
だった。この場合、守る艦隊の側がこちらに向かってくる攻撃機をレーダーで発見して
から、実際に攻撃機が魚雷を発射するまで15分かかる。
だから艦隊側は、敵機発見から15分以内に迎撃態勢を完了していた。
ところが航空機や潜水艦搭載型の対艦ミサイルが実戦配備されると、
「ミサイル発射」→「海上を飛行」→「着弾」まで90秒に短縮された。
その実戦例として、1980年代にイギリスとアルゼンチンが戦った「フォークランド
紛争」がある。
アルゼンチン本土から出撃した攻撃機から発射されたエグゾセミサイルにイギリスの巡
洋艦シェフィールドが撃沈された。こうした攻撃側の時間短縮に対抗するために、
「索敵」→「状況判断」→「迎撃開始」→「撃墜」
までの一連の流れをコンピュータシステムで繋いだのがイージスシステムだよ。
また、現在の艦載用のミサイルのサイズは規格化されていて、迎撃ミサイルを攻撃用
や対地攻撃用の巡航ミサイルへ換装することも比較的簡単に出来る。
これはイージス艦の任務や価値について別の意味を持つ事になる。
ミサイルの命中精度が向上したことで、目標が特定できるならわざわざ航空機に爆弾を
積んで現地に行かせるよりも、ミサイルで攻撃した方が安いコストで同じ効果を敵に与
えられるようになった訳だ。
極端な話、戦闘機1機動かすのに整備員だけで30名必要だ。そしてパイロット1人
の養成コストは戦闘機そのものより高くつく。
アメリカの最新型原子力空母なら艦載機は90機、乗組員は9,000名。でもこんな
大型艦はこれからは要らなくなるだろう。
これは俺個人の推測だけれども、これからの空母は総排水量4〜5万トン、艦載機は
30〜40機程度の中型艦とイージス艦を何隻か建造し、状況に合わせて1隻づつコ
ンビを組ませて交代で出動させるのが主流になると思う。
(一度発射したら帰ってこないミサイルでは無く、ギリギリの瞬間まで判断を待たねば
ならない状況に備えて、人間が乗っている兵器も必要だから)