現在地 HOME > アジア1 > 252.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: <趙英男の日本文化ルポ>4.靖国神社 投稿者 とっぽ 日時 2005 年 4 月 27 日 20:26:26)
【コラム】趙英男氏が親日派なのか
ヤン・サンフン政治部長
『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』と題した本を著した趙英男(チョ・ヨンナム)氏が日本の新聞とのインタビューで独島(トクド)問題の対応は「日本の方が一段上」と述べ、本当に「殴り殺される」かもしれない羽目に陥っているようだ。
本を読んではいないが、タイトルが刺激的な上、日本新聞に「日本が一段上」と語っているのだから、激しく非難されるのも無理ではない。
しかし、その様相は極めて暴力的だ。今、インターネットには 趙氏を非難する書き込みが数え切れないほど掲載されているという。そのうち大勢の人が趙氏を「親日派」と呼んでいる。親日派は韓国と日本が戦うとき、日本の肩を持つ人だ。日本のスパイでなければ、どうして進んで親日派を名乗るだろうか。本当に親日派なら趙氏のように本を著したり、言葉を発して自分自身を表現することはないだろう。
趙氏は独島と教科書問題において冷静に対処する日本が一段上だと述べた。それを間違いと考える人の数が遥かに多いかは知れないが、確かに同意する人もいるはずだ。多数の国際政治専門家は趙氏のように刺激的な表現は使わなくとも、趙氏と同じような考えを持っている。
親日派であるためではなく、私たちの現在の対処策では日本の術にはまってしまう危険性があると判断するためだ。
現在、韓国の対応の仕方は確かに他の国とも異なり、わずか数年前までの仕方とも異なる。81年、日本はソ連が支配している北方4島を日本の領土と規定し、内閣の決定で2月7日を「北方領土の日」と制定した。
では、当時のソ連では果たして最高指導者が先頭に立ち、全国で反日デモが行われていただろうか。ソ連は外務次官が日本大使を呼んで抗議し、声明書を発表することでけりをつけた。ソ連に親日派がいるためではない。北方4島を紛争地域化しようとする日本の戦略に乗らないためだった。
1992年に中国は日本が支配している釣魚島(日本名:尖閣諸島)を自国の領土とし、法律まで作った。その時、日本の最高指導者が「外交戦争」の意を鮮明にし、日本全国で反中デモが起きただろうか。その反対だった。
日本は宮澤首相が国会答弁で「尖閣は日本領」と答えた程度で終わった。非公式には宮澤首相と官房長官が「法的論争レベル」で鎮火作業に乗り出した。彼らが「親中派」だったのではなく、中国の戦略にはまらない対策を講じるための措置だった。
韓国もこれまでこうした対応をしてきた。その理由は「日本がいかなる手段を使っても、独島が韓国領であることは不変だ。過度に複雑になってしまえば、紛争化を誘導する日本の戦略に巻き込まれる可能性がある」という金大中(キム・デジュン)前大統領の発言と同じだ。
盧武鉉政権もわずか数か月前まで金前大統領の言葉通り対応してきたが、最近180度反対に変えてしまった。だからこそ、日本の戦略に巻き込まれていると問題を提起することもできるはずだ。趙氏も、表現の問題はあったにせよ、彼の考えそのものはこれに似ていると見なすこともできる。
インターネットには「趙英男は祖先が日本×」、「日本の手先」、「売国奴」といった罵倒が乱舞している。そうした中でいくつかの書き込みが目を引いた。ハンドルネーム「ノ・ジノ」さんは「韓国人は自分と意見が違うと、ひとまず抹殺しようとします。独島が韓国領だと述べた日本の教授は日本で何の問題もなく暮らしているのに…」と書いている。
ハンドルネーム「チョン・ハッキル」さんは「自分の国を大切に思わない人間がどこにいようか。問題を解決する方法は多様であるべきだ。趙英男氏の真意を知ってから悪口を言ったり抹殺したりしろ」と書き、「ハ・ギョンミン」さんは「なぜ皆が同じ意見を述べなければならないのですか」としている。
しかし、こうした意見の下には次のような書き込みが延々と続いている。
「売国奴を擁護する者は趙英男と同じだ。あなたたちは大韓民国の国民か」
まかり間違えば、大韓民国の国民になることもままならない世の中だ。
ヤン・サンフン政治部長