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中国が、社会的にも経済的にも不安定な状況にあることは、「彼ら」(第3者)は「知っている」よ、知らしめなくったって。反日デモという事象(イベント)は、日本が軍国主義だからという文脈ではなく、日本とは無関係に騒乱が発生しうる今の中国の社会経済状況という文脈に即して彼らには理解されうると思う。
`問題のすり替え`という理不尽な行為に対して、抗議しようという態度、心情は理解できるわけだが、相手方のレベルの低い行為や挑発に対し同等の行為や挑発をもって臨むならば、国の「名誉」を貶めると思う。なぜなら、今の日本には、騒乱が発生する条件(人口動態、所得格差、経済構造、失業)は揃っていないから。
国際評価が妥当な線に落ちついてくると中国としても無視できなくなるし、本来、海外からの評判が下がると外資依存の中国は困るわけだから、こういう(↓)感じになるわけでしょ。
『上海のイメージ傷ついた、市当局...』
http://www.sankei.co.jp/news/050418/kok002.htm
『反日デモ被害で個別補償申し入れ...』
http://www.sankei.co.jp/news/050419/kok037.htm
それに60年前と違ってその国の民度というものがメディアによって世界中に実況中継される。中国の様子がおかしいのにはなんら違和感を生じないけど、日本が中国と同等の姿を世界に曝せば、それは驚きをもって受け止められるだろうね。敗戦で日本は名誉を失ったが、戦後、築き上げてきた名誉もある。築き上げてきた名誉を失えば、過去の名誉の回復は彼方に遠のいてしまうだろうね。
中国の`内乱`を現代日本の軍国主義という`虚像`と結びつけて「責任転嫁」を図る、日本に対する国際的信頼を貶めるという`誘い`にうかつに乗ってはならないと思う。
言い換えれば、反中デモを行う、といった場合、相反する2つの動機が成り立つ。1つは、中国のやり方はおかしい・許せんという素直な感情、もう1つは、そうした純粋さを利用して日本を貶めようという計略かな。
だから、「何もしない」、を選択してます、おいらは。
純粋さを利用して日本を貶めようという計略にまんまと嵌るということはあほくさい。在京中国大使館の参事官は、中国公館や中国系企業にカミソリを送りつけるなどの事案が相次いでいることについて、「これらはテロ、脅迫、破壊行為であり、関係機関の正常な活動をひどく妨げ、在日中国公民の生命と財産の安全に脅威を与えている」として、日本政府に対し、「謝罪と犯罪者の処罰、賠償、類似事件の再発防止」を求めたそうです。
終戦60年で熱い動きは夏まで続くでしょうね。
日本の常任理事国入りは、敵国条項を無効にするから、1945年以前の日本の失われた「名誉を回復する」端緒としてシンボリックな意味を持つし、中長期的にはアジアへの「政治的な」影響力という点で重要な意味を持ってくる。だからこそ、それを好ましくないという動機を持つ一部の国が反対するわけでしょうね。
中国がそれを好ましくないと考えるなら、拒否権を発動すればいいんっすよ。
で、カードを切ったとき、それが国際世論にどう受け止められるか、世界史にどう刻まれるかでしょう。
で、日本人が暴れてくれると好都合だな。そんな映像が曝されりゃ、60年たってもなんも変わらん国、何考えてるかわからん物騒な国、政治力なんて発揮されちゃ困る国ってことで、中国が反対するのもやむなし、とね。
だから、逆説だけど、過剰な反日デモはウェルカムっすね。カードが切れなくなるから。
それでもカード切らざる得なくなったとき、そして切ったとき、世界を証人に`反中デモ`を歴史に標せばいいんっすよ。